更新が大変遅くなりましたが、12月議会が11月29日に開会し、本会議の質問は12月10日、11日、12日の3日間。私の所属する総務文教常任委員会が13日、14日に開催されました。

 

議案自体は予算が人件費の補正、災害復旧費があった程度であまり多くありませんでしたが、本会議では11人中7人の議員が市の進める学校再編について質問しました。

 

学校再編については市長と教員委員で構成する「総合教育会議」で最終決定を行い、その諮問会議として、「学校再編検討会議」を置いています。そして、地域の意見については「地域部会」というものを市内各10地域で設置し、地域の意見を吸い上げる(最終決定は総合教育会議)としています。

この間、市の進める学校再編の議論は残念ながら市民の混乱を招くような進め方をしてしまっていると感じます。そのため、今回の本会議でも市の答弁のまずさや、進め方に対する疑問の声が多く出ました。

 

<学校再編の市の進め方>
①喫緊の課題として、星陽中、志染中、吉川の4小学校の統廃合を進める
②各学校1学年2クラスの人数を確保するため、現在小学校16校、中学校8校の学校を将来的にはの小中一貫の「義務教育学校」5校に統合する。

 

学校再編の元々のスタートは全校生徒40人程度の星陽中と志染中では、集団での教育の効果が得にくいことや部活動や行事などの制限により、この2中学の統廃合を検討したことに始まりました。

 

地域や保護者のアンケートでは「今のままよりは統合すべき」という意見が過半数を占めたのですが、一部、小学校も含めて三木市全体で考えるべきという意見があったことから、「総合教育会議」が24校ある小中学校を5つの小中一貫の義務教育学校に再編する案を拙速に出してしまいました。

 

以降、これまでの地域部会や市政懇談会、説明会での市民の意見は以下のとおりです。
・再編の進め方が早すぎる
・統合前の準備期間の確保と子どもの心のケアが必要
・通学に対して不安がある
・検討する際の情報が少なすぎる

市民の皆様の声は全てごもっともだと私は思います。

 

そうした声を受けて、「学校再編検討会議」でも喫緊の課題の志染、星陽、吉川の4小学校の統廃合は地域の意見を聞きながらスピード感を持って進めるべきだが、小学校と中学校は分けて考えるべきだという意見が出されたと言います。

しかしながら、教育委員会は現時点では、学校再編の市の進め方①と②をまとめた具体案の提案を年内に行い、それを持って市民等へ説明していくということでした。


この問題に対して、本日の総務文教常任委員会で私は以下のような指摘を行いました。

志染、星陽2校の統廃合は最低数年はかかる問題だ。
一方で、学校用地などが全く確保できていない中で、最終的な5校への集約などは少なくとも30年はかかる問題だ。
この全く時間軸が異なる方針を一つにまとめようというのは流石に無茶な話だ。

 

また、現在8つある中学が最終的に5校となると、志染中、星陽中以外のもう一つの中学校の統廃合が必要になってくる。例えば、別所中と三木東中の統合などが考えられるが、志染、星陽とは違いアンケートなどの市民の意向確認が全く取られていない中で、寝耳に水のような形でそんな話が市民に出てしまうと最早市民の怒りや混乱に収集がつかなくなってしまう

 

現在、志染中校区の皆様の大まかな意見は「中学校の統合は賛成だが、小学校の統合は反対」、志染中校区の細川地域の皆様の大まかな意見は「小学校の統合は反対、中学校との統合も基本反対だが、やむをえない場合は三木中との統合」というものです。ただし、素晴らしい施設を備えた小中一貫校になるなら市の案でも良いという意見もあるそうです。

 

こういった状況の中で、最終的に小中一貫の義務教育校を目指すにしても、そのモデル校として、星陽の場合は地元との十分な協議の上で良い施設を備えた学校を新設するなど、一足飛びに市全体の学校再編の話にするのではなく、まずは2校で良い統合が実施できてから、その結果も見ながら将来的に市全体の学校再編に取り組むべきだと指摘しました。

 

教育委員会は泉議員のご指摘はごもっともと言いながら、中々、市全体の学校再編と2校の統廃合という2つをごっちゃにした案を分けようとしませんでした。

もし、これまでの本会議でそう答弁したから、総合教育会議でそう発言したからというのが理由ならば、そんな考えは即刻捨てた方が良いと思います。

本当に収集がつなかなくなって困るのは自分達ではないかと思います。

このまま無理を進めて、収集がつかなくなれば、私は一切フォローしません。