昨日まで11日、12日と三木市議会総務文教常任委員会の行政視察で神奈川、東京に行ってまいりました。
1泊2日の視察でしたが、視察先は3か所、5項目と中々ボリュームのある視察となり、有意義なものでした。
<視察先一覧>
11日 神奈川県伊勢原市
①小規模校でのICT教育と英語教育(大山小学校)
12日 神奈川県厚木市
②公共施設の最適化推進事業
③マイタウンクラブの取組
東京都町田市
④事務別財務諸表(行政評価シート)
⑤地域のごみ減量活動
<伊勢原市のICT教育と英語教育>
視察先は伊勢原市の小規模校である大山小学校でした。
大山小学校は全校生徒が57名ですが、その内12名が学区外からの通学となっています。
小規模校の維持のため、1人1人に目が届く丁寧で特色のある教育を行い、特例的に学区外からも通学も認めているということでした。
実際にプログラミングの授業、英語の授業を見せていただきましたが、非常に興味深いものがありました。
2020年から小学校ではプログラミングと3年生からの英語が必修科目となりますが、その前に先進的に取り組まれているということで、非常に参考になりました。
プログラミングの授業では、文科省が提供する「プログラミン」というソフトを使ったプログラミングを行い、シューティングゲームや自分の書いた絵が動いたり、音がなったりというような
プログラミングといっても、プログラム言語で文字を書くものではなく、絵を組み合わせる(用意されている関数を使う)ことで作っていきます。
プログラミングでは、自分の実現したい動きを実現するために、トライアンドエラーを繰り返しながら、どのように動かし止まらないといけないのか、特定の条件ではこう動かすようにプログラミングするということを通じて、体感的に論理的思考力と、創造性を養うことができます。
実際に、プレイヤー側(操作する自機とコンピューターが操作する見方)とコンピューターで2対2のシューティングゲームを作っていた子もいまして、すごいなーと思いました。
私も前職がSEでプログラミングもやってましたが、子どもが簡単プログラミングができる時代になったんだなと大変興味深かったです。
英語の授業も素晴らしかったです。
英語の授業はネイティブスピーカーのALTと英語の話せる日本人の専科教員、担任の先生の3名体制で授業を行い、全て英語で行います。
役割分担としてはALTと日本人の専科教員の先生がコンビとなり、ALTの先生がまず英語で問いかけし、専科教員の先生がフォローと全体の進行をする。担任の先生は生徒のフォローという形でした。
私が見たのは「I can ~」「I can't ~」という内容を学ぶ授業で、中学校で文法として学ぶ内容ですが、先生が子どもを一人ひとりに英語で質問し、会話していくというスタイルで、とても速いテンポで会話していました。
また、私達議員もゲストとして巻き込んで、ゲームやクイズ形式で学んでいきました。
子どもさんから「僕は昆虫が好きだけど、あなたはどの昆虫が好きですか?」と聞かれて、カブトムシがとっさに出て来なかったのは我ながらあかんなーと思いました。(正解はビートルです)
こんなに楽しい授業で、しかも会話に必要な要素がぎっしりと詰まった内容であれば、子ども達は自然と英語ができていくんだろうなと思いました。
大山小学校の生徒さんは5分の1が学区外から来ています。送り迎えなど、保護者の負担は大変だと思いますが、一人ひとりに目が届き、非常に特徴的で素晴らしい教育をされているので、これなら通わせたいなと思われるんじゃないでしょうか。
また、国が推進する教育を前もって実施されているという意味でも、大変参考になりました。
三木市の教育にも是非活かしてまいりたいと思います。