平成28年度3月の一般会計補正予算が否決された件について、本日、議会運営委員会が開催され、今後についての協議が行われましたのでご報告します。

 

 今後の推移ですが、補正予算は3月13日に再議に付される事となりました。

 

 昨日お知らせしたとおり、再議に付された予算が再度否決された場合には、義務的経費が執行される事になります。

 

 例えば、臨時福祉給付金などの国の補助金や既に契約が済んでいるものについては、義務的経費に含まれるため、執行される事になります。

 

 しかしながら、再議された予算が否決された場合、 以下の項目の予算が落ちてしまい、実行できなくなってしまいます。

 

障害児入所委託補助金 1200万円

 障がいのあるお子さんをこども園等で預かるための予算で、障がいのある子どもを育てる保護者を支援するという、子育て支援を充実していくためには非常に重要な予算だと考えます。

 しかも内容として重要なだけでなく、相手方がある(予算成立を見越して人材確保など)事ですので、三木市が訴えられるリスクもあります

 

赤字バス運行維持対策補助金 3700万円

 バス路線の赤字をルールに従って補助するものですが、昨日お知らせしたとおり、ルールに則った金額が支払われない場合は、バスの減便など市民生活に大きな影響が出る、重要な予算です。

 三木市が一方的にルールを破る事になりますので、これも三木市が訴えられるリスクもあります

 

みきやま斎場管理事業 1760万円

 三木山斎場の老朽化した火葬炉の改修の予算で、言うまでも無く重要な予算です。

 

中小企業奨学金返済支援補助金 100万円

 国会でも議論が進む、奨学金の負担軽減対策として、年18万円を上限に、企業、県、市が3分の1ずつ負担するという予算でありましたが、奨学金の負担軽減と、市内企業の福利厚生の向上、ひいては雇用の確保策として、非常に良い制度であり重要な予算だと思います。

 

小・中・特別支援学校 図書購入費 計 200万円

 学校での本の購入は、言うまでもなく、子ども達の教育にとって重要な予算だと思います。

 

勤労者福祉センター管理運営事業 140万円

 サンライフ三木の老朽化し壊れたエアロバイク等の整備で、市民数十名の署名によって要望され、今回予算計上されたと聞いています。

 

教育センター管理運営事業 730万円

 教育センターの老朽化したエアコンを更新する予算です。

 

自主防災組織敷材整備補助金 47万9千円

 自主防災組織が倉庫や災害時の備蓄品を購入する、災害に強いまちづくりを進める上で、共助の部分を強くする重要な予算です。

 

<以下、繰越明許費(28年度中に執行できず持ち越す予算)>

道路整備事業、交通安全施設整備事業 1億6600万円

 道路整備等に関する市単独予算です。インフラの整備は市の基本的な事業ではないでしょうか。その予算が認められなくなって良いのでしょうか?

 

歴史の杜公園トイレ整備 230万円

 

歴史資料館管理運営事業 100万円

 

 昨日も説明したとおり、そもそもの発端である大型遊具の予算は法的には何ら問題なく執行できる状況にある一方で、以上の重要な予算が落とされる可能性がある訳です。

 

 今日の議運では、大型遊具の予算は否決したのに使えるのか?という質問が今更ですが他の議員から出ました。

 もう言葉もありません。一応当局は否決された事は重く受け止めると答弁しました。

 

 また、義務的経費の中ではありますが、今回の予算には災害復旧費が含まれています

 災害復旧費を含む予算が再議で否決されると、地方自治法上、首長の不信任と判断する事が可能であり、10日以内に市議会を解散する事が可能となります。

 

 最悪の場合、市議会が解散される可能性もあるという事です。

 

 このような状況の中で、各議員がどのような判断をするのか、市民の皆様には、是非、ご注目いただきたいと思います。