2月は中々出張が多く、インターン生と一緒に勉強会をするなど忙しい日が続き、更新が遅れました。

 

2月7日は議員インターンを受入れしている加古川市の中村亮太議員、高砂市の島津明香議員と私の3名とそれぞれのインターン生3名とで合同インターンを開催しました。

 

中村議員、島津議員とはそれぞれの地域のJCに所属しており、以前から知り合いでしたが、先日、同じくインターンシップの受け入れをしているという事を知り、合同での勉強会に参加させていただきました。

 

私は財政学の基礎、中村議員は経済、選挙について、島津議員は三木、加古川、高砂の財政比較などについて研修しました。

 

その後、2月9日にはギフトショーの応援に東京ビッグサイトまで行ってきました。

三木の金物企業から若手の社員さんが来られており、東京に三木の商品を置けるアンテナショップを作ってもらえないかというご意見をいただきました。

 

同じ金物のまちである、三木と燕三条の違いはやはり商圏が東京にあるかどうかという部分が大きいと思います。

経済の中心である東京に三木の企業が進出できるような政策も考えていきたいと思います。

 

また、2月13、14日の2日間は三木新党・公明党の2会派合同での会派視察に行って参りました。

視察先は以下のとおりです。

①東京都品川区 ヘルスケアタウンにしおおい

②埼玉県熊谷市 学力向上の取組

③群馬県高崎市 介護SOSサービス

 

①ヘルスケアタウンにしおおいについては、自由学区制を導入し学校間の競争が大きい品川区が小中一貫制度へ移行した事によって、生徒数が減少により原小学校が廃校となりました。

 学校施設を残して欲しいという住民の要望により、その跡地活用として、保育所・サービス付き高齢者住宅、シルバーセンターの機能を持つ「ヘルスケアタウンにしおおい」として小学校施設をリニューアルして開設されました。

 運営する「社会福祉法人こうほうえん」については鳥取県に本部がありますが、事業所として規模が大きく高齢者施設、保育所運営の実績があったため、「跡地では保育所、高齢者施設の一体運営をする」という品川区の要望を満たす事ができ、選定されたとの事です。

 

 品川区は土地校舎を20年間無償貸与し、学校施設等の改修は事業者10億8千万円をかけて行いました。(国補助1/3、市の貸付1/3)

 こうほうえんの担当者によると、改修に要した費用は新築するのと変わらない、むしろ、古い校舎(S38年)なのでメンテナンス経費がかかるため、トータルコストは安くないという話でした。(サ高住は基本的に部屋貸しなので経年劣化の修復は家主負担となるため、今年は赤字だという事でした)

 

 品川区のその他の補助内容としては以下のものがあります

A)サ高住の家賃補助

B)いきいきセンターにしおおい(シルバーセンター)への補助

 

 サ高住には要支援1、2、要介護1~5の人が対象ですが、入居は介護度に関係なく基本的に先着順です。現在、入居待ちが20名程度いるという事でした。

 費用面を特養と比較すると、特養が8~9万円に対して、家賃補助が一番ある20㎡ほどの   

 部屋では16~7万円、他のタイプは20万円を超える程度の月の利用料という事でした。

 

併設の保育所に関しては定員100名のところ120名と満員の状況でした。

サ高住の人達とも年間の行事を通じて交流があるという事でした。

 

②熊谷市の学力向上の取組については、私が視察希望にあげたところでしたが、非常に素晴らしい取組をされており、是非、見習いたいと思いました。

 

 熊谷市は「学力日本一を目指す」をスローガンに学力向上に取り組まれています。

 熊谷市の言う「学力」とは単なる知識偏重ではなく、「知・体・徳のバランスの取れた力」という事であり、その考えに基づく取組が成果を上げています。

 

 知力の部分については、特に学力テストを重視しています。例えば、先生自ら学力テストの問題を解き、授業改善に向けた情報共有を行い、意識を高めています。

 他には、全国学力テストの正答率の低かった問題を小5、中2(全国学力テストの前年)で実施する。

 このような取組により、熊谷市の学力テストの結果は県平均を大きく上回り、多くの科目で全国平均も上回っています

 

 また、県の取組として、埼玉県では27年度から県独自の学力テストを実施しています。

 これは小4~中3まで実施され、1人1人の学力の伸びを毎年測るものとなっています。

 例えば、テストの一部には中1で出た問題と同じ問題が中2でも出るという物があります。

 全国学力テストは小6、中3で実施しますが、今年と去年では違う子供が受験する事になり、厳密に言えば、比較ができないものです。

 このように県の学力テストは1年でどれだけ学力が伸びたのかという経年変化について重視するテストとなっており、熊谷市は学力の伸びについても県から高い評価を得ているとの事です。

 県の学力テストの問題は一部復習シートという形で県のHPで公開されており、それも授業等で活用するという事です。

 

 体力面では、新体力テストで県平均を上回る項目の割合が近年急上昇しています。

 当初の目標値は80%でしたが、H25年68,8%、H26年78,5%、H27年88,2%、H28年94,4%と、ほぼ全ての項目が県平均を上回り、目標値を超える結果となりました。

 これは退職した体育指導のベテランである元校長を体育指導専門員に任命し、体育の授業での指導、若手育成などを実施した効果が出たためだという事です。

 

 道徳面では、子ども議会で子どもから発案されたといういじめ撲滅宣言の徹底などに取り組んでおり、部活動の大会等での観戦態度でも評価が高いそうです。

 

 知力、体力、徳力を兼ねた学力を向上させるという事を是非三木市でも実践していきたいと思います。

 

 ③高崎市の介護SOSサービスについては、24時間電話1本で高齢者の(1)訪問サービス、(2)宿泊サービスを受ける事ができるというものです。

 この制度は介護が原因での離職を防止する事を目的にスタートし、メディアでも取り上げられているようです。

 訪問サービスは介護や見守りの必要な高齢者に対して、プロのヘルパーが訪問し、介護サービスを提供するというものです。

 これは介護保険とは切り離した制度で、要介護認定が無くても受けられ、事前登録も必要ありません

 市内に13施設の事業所を持つ介護事業者と契約し、ローテーションで担当の事業所からヘルパーが派遣される仕組みであり、一応、市内全域に一時間以内に訪問するという事を目指しています。

ただし、ローテーションで変わるため、市内の端から端まで訪問しないといけないケースなども有り得るようです。

サービスの利用が多いのは昼間で、出かける時に見てもらうというのが多いそうです。

料金は24時間いつでも1時間250円。

予算は一般会計で1年間4200万円。利用者は月40~60名程度のようです。

 

宿泊サービスは基本的に自分の身の周りの世話ができる人を対象に、宿泊サービスを提供するものです

料金は1泊2食付2000円、送迎有の場合3000円。

予算は1年間265万円程度。

利用者は1日1件程度との事です。

いざという時に事前登録なしで面倒を見てもらえるというのは市民にとっては良い制度だなとおもいました。