少し前の神戸新聞の記事でしたが、神鉄粟生線活性化協議会に小野市が欠席したという記事がありました。
理由としては、神鉄の示す粟生線の乗客数(鉄道輸送統計:680万人)と、県がビッグデータを活用して調査した乗客数(860万人)に大きな開きが生じているからだそうです。
2つのデータに大きな差があり、納得できるデータの基に議論できないなら会議には出られないというのが小野市の態度です。
約200万人もの乗客数の差ができてしまっている理由としては、湊川乗車・粟生線下車の客数が全て粟生線ではなく、有馬線にカウントされてしまっている事があります。
これはつまり、私が神戸三宮から最寄り駅の志染駅まで帰った時、私は帰りは粟生線の乗客にはカウントされず、有馬線だけにカウントされ、運賃も有馬線にカウントされるという事です。
先日の民生生活常任委員会で私は「(志染まで帰った時に)按分で一部だけでも粟生線にカウントされないのか」と当局に質問しました。
湊川~鈴蘭台間は有馬線を通っているので全て粟生線にカウントしろとは言わないので百歩譲っても按分は必要ではないのかという趣旨です。
しかし、その答えは「按分はなく、全て有馬線にカウントされる」というものでした。
これでは三木から神戸に通っている市民の皆様の貢献は半分無視されるも同然です。
また、神鉄には税金で経営支援を行っています。
それは神鉄全線で粟生線だけが赤字だという理由からであります。
しかし、上記のように乗客・運賃のカウント方法が粟生線にとって一方的に不利になっている状況では、全線に占める粟生線の赤字が過大評価されてしまっているという疑義も生じてしまいます。
そもそも、輸送密度を見ると、公園都市線よりも粟生線の方が大きい(乗客数が多い)のです。
今年は5年間の神鉄存続支援の最終年度です。また新たな支援フレームが必要になると思います。
神鉄を支援するなという気は毛頭ありませんが、これを機に、もうちょっと三木市民の皆様が納得できるデータを基に議論できないのかという気がします。