昨日の6月議会最終日の様子についてお知らせします。

 未だにその前の民生生活常任委員会の様子をお伝えできていないのですが、これは後日改めてとさせていただきます。


 さて、昨日の本会議で賛否が分かれた議案は①別所ゆめ街道カフェテラス建設費、②保育教諭等就学資金貸与条例③体育館建設の工事請負契約


 これら全てで共産党が反対でありました。


 <原案に反対した議員の内訳>

 ①四つ葉の会 + 公政会 + 共産党 + 一人会派3人 

 ②共産党 + 大西 + 穂積議員

 ③共産党 + 大西 + 中尾議員


 結果、②、③は原案通り可決となりましたが、①別所ゆめ街道カフェテラスについては3月議会に続き、予算を削除する修正案が可決されました。

 

 カフェテラスに関しては、前の3月議会において、現状のバジルパスタ等を提供する直営店の売り上げに鑑みて、カフェテラスを建設しても赤字を出さずに運営できるのか民間事業者に委託すべきではないか等の点が大きな議論となり、うちの会派を含め、全会派一致で予算が削除されました。

 

 3月議会では、6月議会に再提出するという事でありました。

 

 6月議会では運営主体について本会議で、多くの会派から民間事業者への委託を進めるべきであるという意見が出され、先日の民生生活常任委員会で、当局からは運営を民間事業者に委託し、内装工事も民間の負担という方針が示されました。


 そもそも、「別所ゆめ街道」は三木鉄道の廃線後の土地の活用、三木の西の玄関口である別所地域の活性化を目指して、地域住民の代表者と言われる方は軒並み参画して市と一緒に10年の歳月をかけて作り上げてきたプロジェクトであります。

 

 これまでに、線路跡地の遊歩道、遊歩道脇の植栽、旧駅舎を利用した休憩所、トイレが整備完了、一部は整備中となっておりますが、三木鉄道三木駅から別所を単に歩いて往復するだけでは地域活性化にはならないと私は考えます。


 委員会において、民間事業者への外部委託の方針が急きょ打ち出され、募集の要綱などがつまっていない等の理由で反対するのは一定理解できます

 

 しかしながら、今回の予算削除に賛成した会派も含めて、これまでに建物の設計や造成などは予算を通してきた責任があると考えます。


 また、3月に続いて建設予算が2度流れてしまっては、民間事業者が応募してきてくれるのかという不安は尽きません。地元の方から議会はどう考えているのかという声も聞いております。

  

 今回の結果は残念であり、また、予算が無い状況ではありますが、別所の活性化につながる業者を選定して、再度提案していただきたいと思います。


 さて、この件について、共産党の坂東議員が予算削除に賛成の討論を行っていましたが、その際に、非常に残念な発言がありました。カッコ書きで引用します。


 「私は当局のこの思いは三木の市議会が市長与党と言われるように市長の提案するものに何でも賛成し可決させてきた議会の体質に一番の原因があると思います。」


 共産党お得意のレッテル貼りでしょうけれども、議会全体が市長与党であり、市長提案に何でも賛成してきたという事実は全く無いわけです。


 事実無根の悪口を誹謗中傷、冒涜と言います。


 坂東議員は議会の一員であるにも拘わらず、自らがよって立つ議会自体を冒涜する発言があり、本当に残念でした。

 この件については、うちの会派から、撤回を求める動議が出され、休憩し、議会運営委員会が


 議会運営委員会では、「これは議会全体を冒涜しているように聞こえるので撤回しては」という当然の意見が多数を占め、すぐにその方向で決しました


 しかしながら、そこからいくら待っても、本会議が再開される気配がありません。


 10時半に休憩に入って、議会の議論を聞きに来ていただいた傍聴の方やFMの視聴者はそこからずっと待ちぼうけになった訳です。

 

 その間、坂東議員と大眉議員の言い合いも外に聞こえてきました。「いつまで人を待たせるつもりや。議運で決まったことやろ」「なんで撤回しなあかんねん」等と怒鳴りあいでもめていたみたいです。


 結局、11時50分ごろに議運が再度開かれ、坂東議員は「撤回までするまでの事ではない」と、撤回に応じず、議長が職権により削除を命じるという事になり、本会議が13時に再開される事に決まりました。


 発言自体については、言い過ぎたと素直に認めるなら、そこまで目くじらを立てる物でもありません。その場で謝罪してたら1分で済んだ話です。


 人の時間をどれだけ無駄に使うのか。1時間半ですよ。

 発言内容よりも人の迷惑を考えないその態度に呆れました


 FMをお聞きの皆様、議会の傍聴にわざわざ来ていただいた皆様の中には1時間半待った方もいらっしゃると思います。

 大変申し訳ありませんが、そういう理由ですので、文句は共産党に言ってください。


 その他、②就学資金の貸与条例については、保育教諭を目指す学生に月2万5千円の最長2年間(最大60万円)貸与し、市内の園に5年間勤務すれば、返済を免除するというものでした。


 三木市でも保育士等の人手不足が深刻化しておりますが、つまりこれは、奨学金の返済免除という条件で保育教諭を市内園に勤め、定着していただくという政策です。


 共産党の修正内容は「返済期限が3か月とあるのを5年にする」「一括返済を分割にする」というものです。

 

 市内園に勤務しなかった場合に、3か月で一括返済というのは、一見して私も厳しいなと思いました。しかし、委員会での教育委員会の説明では、「3か月での一括返済はあくまでも原則であり、やむをえない事情があれば、相談の上で分割返済に応じる」という事であり、何ら反対する理由は無いと思いました。


 逆に、市民から頂いた税金を「市内の園につとめていただいたら返済しなくて良いですよ」と貸与した奨学金です。

 その奨学金を借りて、結局、市内園に勤めなかった人に対して、やむを得ない場合は別として、お金に余裕があっても原則5年間は返してもらわないというのは意味が無いのではないかと思います。 


 共産党は、保育教諭にとって借りやすい優しい制度にすべきだと、耳障りの良い事を言っていました。

 しかし、この政策の目的はあくまでも市内園の人材確保であり、学生の生活を支えるというのは主目的ではなく、サブの目的であります。

 

 余裕があるのに5年間返してもらえない60万円はその間、無駄になる訳です。そういう事は考えないのかなと思いました。

 共産党がよく言う事に「国保税を下げろ」というものがありますが、これと似たような構図かなと思います。

 今回の委員会でも共産党は言ってました。

 三木市では高齢化の進展により、医療費は年々増えています。

 

 昨年度の医療費はたしか前年度の10%増4億円も増加し、一般会計からの繰入でなんとかしのいでいる状況です。


 年金生活者や非正規労働者、自営業者主体の国民健康保険ですので、財政基盤は弱いのは事実であり、一般会計からの繰入(私達の税金)でまかなっています。


 医療費が増加する中で、国保会計の収入の根幹である保険料を引き下げると、より一層税金からの負担が増える事になります。


 パッと聞いたら、「国保税下げてくれるのか」と耳障りの良い事に聞こえるかも知れませんが、そんな単純な話ではなく、多くのサラリーマンの方々にとっては不公平になります。

 共産党は都合の悪いところは言わず、耳障りの良い事だけを言っておりますが、是非、負担の公平性というところもご理解いただければと思います。


 共産党とは違い、私は委員会で、常に医療費の削減方法などについて提案しております。

 その上で、今後、都道府県に国保が統一される中で、医療費を限界まで削減しても赤字になる場合は、逆に、保険料の見直しも視野に入れなければいけないと委員会で発言しました。