今回の3月議会は本当に色々ありました。ここでは前半の山場となった3月10日の議会についてお知らせします。


安倍政権発足後、景気対策で年度末に補正予算が組まれ翌年度に繰り越すという形が増えております。今回は27年度中に申請しなければつかない地方創生加速化交付金最大8千万円。後日、三木市は満額回答の約8千万円がつきました)もあって補正予算が例年よりも大きな規模となりました。
3月10日にその補正予算や職員給与等条例
の議決がありました。



3月10日は新聞にも出ました日が変わるまでの長時間の議会となりました。


採決で賛否が分かれたものは2点でした。

一点目に、大型集客施設の予算削除の修正動議を共産が出してきましたが、修正案は否決され原案が可決されました。私も民生生活委員会で提出者と議論を交わしました。



二点目に、保育士と幼稚園教諭の給料表を統一する条例改正です。

 

 これについては、来年度から同じ認定こども園に勤務する者が出てくる事になるため、保育士と幼稚園教諭の給与水準を統一するものです。


当局の手抜かりで、市職員組合と処遇の交渉が議会提出の直前までできておらず、議会でも問題視されました。

 給与水準が異なり現行の給与水準では幼稚園教諭の方が高いため、給料表の統一によって、保育士は全員昇給となりますが、何もしなければ一部の幼稚園教諭は給与が下がります


そのため、原案では5年間現在の給与を保障する仕組みとなっていましたが、5年が経過した後、現状の給与水準よりも給与が下がってしまう者がいるため、私の会派と公明党で現給補償の5年間の期間を撤廃する修正動議を提出しました。


一方で、共産党他は交渉が出来ていない事を理由に、給料表の統一をとりやめる修正案を提出しました。
これにより、1つの議案に対して2つの修正案が出され採決されました。


私どもの提案理由としては、当局と組合の交渉ができていない中で、議案を提出されたのは遺憾ではあるが、同じ職場同じ勤務内容で違う給与形態となるのは共産党がよく言う「同一労働同一賃金」の原則に反する事を議会が認めた事になってしまう。また、保育士の昇給の機会を失わせる事になる。現給保障の期間撤廃により、幼稚園教諭の不利益も少なくする事ができる。というものです。


結果的には、給料表の統一取り止めが可決されました。



この件については、最終日に市長から組合としっかり交渉し6月議会に再提出する旨の説明がありました。
私どもの修正案の内容で組合と交渉する事を当局には期待したいと思います。