遅くなりましたが、21日(月)に三木市議会12月定例会が閉会しましたので、その模様をお伝えします。


 12月議会の賛否の別れた案件は次のとおりです。


 ①三木市長等の給与に関する条例

  酒気帯び運転による理事逮捕の道義的責任を取るため、3か月市長20%、副市長10%の給与カット


 ②三木市副市長定数条例及び副市長の選任

  副市長の定数を2に増やし、前防災監の井上茂利氏を副市長に選任する


 これらについては、理事の逮捕と、後に報道された、部長会の2次会での建設業者の同席問題の責任についての関連もあってか、 反対が多くなりましたが、結果としてはいずれも可決されました。特に、副市長の選任については退席が一名あり、可否同数による議長採決による可決となりました。


 ③三木市個人番号の利用に関する条例

  マイナンバー法のの必要最小限の範囲で特定個人情報を利用できる事務を規定する

  

 ④三木市介護保険条例の一部改正

  「介護予防・日常生活支援総合事業」の実施時期を平成29年4月から平成28年3月に前倒しする。 


 ⑤みきやま斎場の指定管理

  指定管理の委託業者を変更する


 これらについては共産党が反対しました。マイナンバーは情報流出の懸念、介護保険については移行が時期尚早である、みきやま斎場は指定管理の業者が変わって、管理料が減り、職員の給与が下がるのではないかという反対理由でした。


 特に、介護保険条例については、なぜ反対するのかよくわかりません。


 介護保険の要支援1、2を対象にした、いわゆる「総合事業」が介護保険⇒市での運用となるに際して、国は高齢者数などにより、市ごとに事業費の枠を定め、上限を超える部分は全額市の負担となります


 その事業費は開始時に10%上乗せされ、それ以降、高齢化の割合(三木は3%)が加算されていくため、実施を前倒ししたら、結果として、市の介護サービスを拡大する事ができ、しかも、国からの予算措置の余地を確保できるものです。

 27年度中に実施した場合と従来どおり29年度から実施した場合の事業費の推移は以下のとおりです。

 27年度:実施110、未実施100

 28年度:実施113、未実施100

 29年度:実施117、ここから実施110 

 30年度:実施120、実施113


 このように、前倒し実施する事により、7%分の事業費上乗せ効果がある訳です。

 この7%分については従来どおり29年度に実施すれば得られないもので、仮に7%分を超えた場合には、その負担は全額三木市で行う事になってしまします。


 また、時期尚早という指摘がありますが、今回、実際に前倒しにするのは訪問介護の部分だけであり、運用面では契約を結び直す手続きがあるものの、サービス内容は今までと全く変わりません

 私には反対の理由が理解できませんでした。

 

 また、請願については、私が紹介議員となった、「猟奇的殺人事件の加害者の手記の撤去についての請願」共産党だけが反対でありました。


 反対理由としては、本自体は良くないものだが、図書館の自由宣言など、図書館には自治があるべきで、議会が口出しする事ではないというものでした。


 しかしながら、前回のブログでお知らせしたとおり、委員会では全会一致で採択されたものであります。そこには、反対討論した議員とは別の議員ですが、共産党も含まれています。

 

 委員会で賛成しておきながら、本会議で反対に回るという事は私には理解できません。

 いろいろあった議会だなと感じる閉会の日でありました。


 さて、改めて振り返ると、今回の議会は理事の逮捕に始まり、その後明らかになった建設会社社長の同席問題が議会でも議論になりました。

 更には、その議論の中で、大西議員がその会に同席した社長に過去飲食をおごられていたという問題にまで発展しました。


 悪いニュースで世間をお騒がせして、私は当事者ではありませんが、申し訳なく思います。


 行政も私達議会も本当に身を引き締めなければならない問題だと思います。


 しかしながら、逆に、前向きに考えれば、反省点が見えたという事だと思います。

 

 議会と当局が緊張感を持ち、人口減少が進む三木にどのように貢献するのかという事をしっかりと考えていく契機としていけたらと考え、行動してまいります。


 早いもので今年も本当に残り少なくなりました。


 今年は記録的な暖冬とは言え、最近急に寒くなってきて、寒暖差で体調を崩しやすくなる時期になってまいりました。

 

 忘年会など多くなりますが、皆様、ご無理なさらぬよう、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

 今後ともどうぞよろしくお願いします。