金曜はラジオ出演、土日は地元の盆踊りで、最近は色々な人とお出逢いする機会が増えています。また、今年の夏も大学生の議員インターンシップを受入れています。

 学生には盆踊りに一緒に来てもらいました。




 そして、本日は、子ども議会を三木市議会を借りて実施させていただきました。

 主催は昨年同様、私も所属します、NPO法人ラリグラスです。


 今日は市内から自由が丘の子ども中心に小・中・高校生が19人集まって議会見学、本会議場での子供達からの質問、子供達による政策討論をさせていただきました。


 議会見学では、6階の議会図書室、議員総会室、委員会室、8階の傍聴席と、普段は入れないビデオ室も見せてもらいました。

 

 その後、子供達は本会議場での質問の前に、こども議長(中学3年生の生徒)から全員点呼してもらい、演壇であいさつをしたり、「異議なし」という練習をしてもらいました。


  その後、質問に入りましたが、質問内容は以下のとおりです。


 ①六時間授業をなくしてほしいのですが?

 ②夏休みは長いのに冬休みと春休みが短いのはなんでですか?

 ③学校はなぜ週休2日なのですか?

 ④校区外の公民館やお店に友達と行きたいのに行けないので、もっと広げる事はできないのですか?

 ⑤給食費は今まで学校に払っていたのに、どうして9月から三木市に払うようになったのですか?

 ⑥学校給食のメニューはどうやって決められているのですか?

 ⑦学校給食を今よりさらに美味しく、レパートリー豊かにできますか?

 ⑧みっきぃ夏祭りで昨年は記念年でパレードを呼んだけど、今年もなぜ来た?呼ぶのにどれだけの費用がかかるのか?一度お金がなく取り止めになった祭りなのに、なぜ、復活して盛大になっているのか?

 

 子供らしい単純な質問から、こちらがドキっとするような厳しい質問まで、いろいろな質問に私が答えさせていただきました。



 単純な質問でも、ややこしい制度で運営されている事もあり、子供達にわかりやすく答えるというのは、難しいものだなとしみじみと感じました。



 子供達に後で取ったアンケートでも、「話が長い」とか「よくわからない」という子も少しいました

 一方で、中学生からは「だいたいわかった」と言っていたので、このあたりが課題としてあるなと感じました。



 最後に議員総会室で政策討論をしてもらいました。


 2つの班に分けて議論してもらった後、議案に対して賛成・反対の多数決を行い、その理由も言ってもらいました。



 討論・採決のテーマは次の2つです。


①選挙に行かない人に罰金2000円を科す

 まず、民主主義とは何かという事や、オーストラリアなどの世界の義務投票制の国の例と、現在の三木市の投票率を説明します。

 その上で、義務投票制のメリットを説明した後、デメリットはあえて説明せず、班に分かれて議論しました。

 メリットとしては、「罰金が嫌で皆が投票するから投票率があがる」という事だけど、「罰金が嫌で投票するならどうなる?」と聞くと、「適当に投票する」という答えがありました。

 これはまさにその通りで、義務投票のブラジルでは無効票が17%もあります。(日本は3%)

 このやりとりがあってからは子供達も色々と意見を言ってくれました。


 他にも、「海外へ行っている人への配慮がない」とか、「投票にお金を科すのは望ましくない」というごもっともというような意見も出ました。

 

 それに対して賛成派の意見では、後のアンケートで、「投票しにくい人の配慮としては、インターネット投票や期日前投票の期間を長くするなどで対処できる」というような建設的な意見が出て、見ていてうれしくなりました。


 結局、「罰金によって適当に投票するんじゃないか」という意見が大勢を占め、無投票罰金制度は否決されました。

 


②給食でご飯の日に牛乳を出すのを取りやめる

 

 これは全国的なニュースにもなった新潟県三条市の例を参考にしました。実は、去年のこども議会でこの提案が出て、調べていくうちに三条市の例を知りました。


 班に分かれて、給食でご飯の日に牛乳を出すのをやめたいけど、今の素直な気持ちはどう?と聞くと、皆「ご飯にあわへん」と最初は賛成が優位でしたが、それでも、「牛乳には栄養が多い」「牛乳の栄養を補うためにメニューが偏る」「ご飯と別で飲んだら良い」などの反対意見が次第に巻き返していきました。


 「牛乳をお茶に変えようと思うねんけど」と言うと、「それやったらええかも」と反対派がぐらついたり、賛成派からは「牛乳をやめてヤクルトジョアにして」という意見が出たり、見てて面白かったです。


 結果はこちらも否決となりました。


 (実際には、三条市では給食時に牛乳は出しませんが、メニューが偏るため、別途「ドリンクタイム」という時間を設け、牛乳を提供するという形になりました。)



 討論には一応次の目的がありました。


 ①メリット・デメリットを両方考えた上で判断する

 ②賛成・反対を理由をつけて説明する

 ③理由をつけて説明したらそれに対する意見・反論が出てより良い議論になる


 今回の子供達の議論は上記の目的を果たせたんじゃないかと思います。



 今回のこども議会についての感想としては、正直な話、夏休み直前に募集をかけるような状況で、子供達との質問や討論について事前のすり合わせができておらず、ぶっつけ本番で臨みました。

 特に討論は子供達が意見を出してくれなかったら成り立たないのでかなり不安でしたが、子供達も思ってた以上にいろいろ意見を出してくれたので、良かったと思います。



 写真などはまた後日アップできたらと思います。