昨日の九州方面の視察から帰ってまいりました。充実した視察となりましたが、内容についてはまた後日お知らせします。


 今日は今話題の政務活動費を取り上げたいと思います。


 例の事案については、全国のニュースになり、世界でも報道される事となってしまい、私は視察先でもニュースで確認していました。


 九州の一般の方が話題にしていたぐらいですので、物凄い影響力があったんじゃないかなと思います。


 同じ兵庫県内の政治家として大変恥ずかしく思う所ですが、TVであの号泣会見を見るたびに、呆れるを通り越して爆笑してしまいました。

 しかしながら、やっている事は悪質極まりないと思います。


 一年間で城崎に日帰りで105回も行く。10日間に渡り、1日置きに日帰りで東京福岡に繰り返し出張する。

 こんな事はあり得ません。

 

 105日も城崎に行く程の用事があるなら、往復の交通費を浮かすために、宿泊した方が安くつくのではないでしょうか。

 同様に、東京と福岡に5日ずつ行く程の用事があるなら、連泊しないなんて考えられません。

 そもそも、何か研修に参加するので研修費と交通費を申請するというのならわかりますが、交通費だけ申請するというのはできるだけ控えるべきでしょう。私的な旅行に行ったと疑われても仕方が無いですから。

 その交通費の領収書さえも取っていないというのは、後述しますが、非常に悪質です。

 また、西宮市選出の兵庫県議会が105回も城崎に行く事自体(本当に行っていたとしたら)、地元西宮市をないがしろにしていると言われて当たり前です。

 

 実際には現地にほとんど行かず、交通費を不正取得した、カラ出張の疑いが濃厚なのではないかと思います。

 それも、交通費が高くなるようにあえて遠い所を選んだのではないでしょうか。


 政務活動費は元々、政務調査費(政調費)という名前でよく知られていると思いますが、法改正によって最近名前が変わりましたが、ほとんど政調費と同じものです。

 当然、皆様の税金から支払われておりまして、議員の調査研究のために大事に使わなければならず、使用しなかった政務活動費の残金は全額返還する義務があります。


 ですので、余程特別な事情が無い限り、領収書が無い場合は、政務活動費の使用は認められません。もしそんな事があった場合、議員個人が自腹で支払うというのは当たり前です。


 政務活動費は年度当初に会派の政務活動費の口座に振り込まれ、年度末に残金の返還と収支報告書を提出を行わなければなりません。

 もし、領収書無しで申請しても、三木市の議会事務局は報告書を認めないでしょう。

 私は会派の会計をしていますが、会派の所属議員には領収書を必ず取る事、必ず事前に政務調査費の使途に当てはまるか確認する事を徹底しております。

 

 今回の兵庫県議の例では、領収書無しで、年間300万円も使用したと報告されています。


 議員4年目で、領収書無しで良いと思っていたという言い訳は通じないでしょう。


 兵庫県議会の政務活動費を調べると、条例では、①会派に対して6万円×所属議員数、②議員1人10万円、③議員1人34万円という事なので、1人1月50万円、最大年間600万円の政務活動費という事になります。

 過去3年間に渡り、同様の事が続いていたとすれば、兵庫県議会、議会事務局のチェックの杜撰さは批判されてしかるべきだと思います。


 三木市議会の場合、政務活動費の支給額は1人1月あたり1万円、年間12万円と、県や政令市に比べれば僅かな額であります。

 私の所属会派では、会派内の取り決めによって、会派として使用する部分を除いて、個人分としては年間3万円しかありませんので、使いづらく、政務調査は自腹で済ます事も多々あります。