昨日、三木市が子ども・子育て支援事業計画を作成するために実施したアンケート結果が発表されました。

 これは、今後の三木市の就学前教育・保育にとって非常に重要な指標になりますので、お知らせいたします。


 アンケートの前に、三木市の方針と、そもそも認定こども園とは何ぞやという点についてお知らせいたします。


 認定こども園とは、幼稚園と保育所の機能(就学前教育と保育)を併せ持った施設です。

 誤解の無いように書いておきますが、現在も保育所は保育だけ行っている訳ではなく、就学前教育も行っています。


 就学前教育については、希望する全ての保護者が3歳児(年少)から児童を預ける事ができます。(就学前教育だけを受ける児童の事を短時間利用児と言います)

 現在、市内公立幼稚園では、5歳児(年長)と、一部の園で4歳児(年中)の受け入れを行っているだけですので、年少から受け入れる事は大きな意味があると思います。


 保育については、従来どおり、児童福祉法上の「保育に欠ける」児童(保護者が昼間働いている、病気、妊娠中、介護をしているなどの要件があります)について、0歳児から受け入れます。(保育も受ける児童の事を長時間利用児と言います)

 

 同じ施設ですので、保育を受ける長時間利用児も3歳になれば、短時間利用児と一緒に就学前教育を受ける事になります。

 私は6歳になって小学校で一緒に勉強するのと同じイメージを持っています。

 

 ただし、就学前教育は義務教育ではありませんので、今までどおり、認定こども園に預けず、家庭で教育する事もできます。


 三木市は現在、幼稚園、保育園を一体化して、一部公立を維持しつつ、民間主導型の認定こども園に移行する方針を示しています。

 公立で運営する場合は、全額市の単独経費ですが、民間が運営する場合は国・県から3/4の補助が受けられます。

 民間主導型への移行で、削減できる経費は児童1人あたり55万円で、それを全て、保育料無償化と、中学3年生までの医療費無償化に回して、さらなる子育て支援の充実を目指すというのが、三木市の方針です。


 認定こども園に移行して、3歳児から全ての希望者が就学前教育を受けられるとともに、0歳からの保育も含めてすべて無償化という事は、日本一と言って良い子育て支援策だと思います。


 三木市の方針は以上のようなものですが、アンケートの結果について見ていきたいと思います。


 アンケートは0~5歳児の全2689世帯が対象で、回答数は1605件ありました。(回答率59.7%)


 アンケートでは、幼保連携型認定こども園への移行については、「賛同する」が45%、「賛同しない」が13%、「わからない」が41%となりました。


 運営を民間主導型にすることについては、「賛同する」が32%、「賛同しない」が15%、「わからない」が52%でした。


 三木市は市の方針について、一定の理解が得られているが、わからないという回答が多いため、今後、保護者との意見交換会を開催し、わかりやすく説明していくとしています。

 

 私は12月議会の質問でも、総論賛成となるのではないかと言っていましたが、結果については、大体予想どおり「賛同する」が「賛同しない」を大きく上回るという結果でした。

 ただし、「わからない」が多い点については、私も市の受け止めと同様の感想を持っております。

 ですので、今日、ブログで改めて認定こども園について解説しました。

 今後とも、認定こども園への移行については、市民の皆様にわかりやすく説明してまいりたいと思います。