今朝の新聞でも出ておりますが、昨日、東播磨総合医療センター企業団議会が開催され、傍聴してまいりましたのでご報告いたします。


 先日の小野市民病院の医師の大量退職(昨年12月時点で33人から、4月時点で18人に減少うち内科医が11名)し、2病棟が閉鎖するとのニュースを受け、統合病院での医師確保についての質問が出ておりました。


 答弁によると、やはり、医師の配置については、大学病院の医局人事というものが大きな力があり、その影響もあっての人材配置であるという事です。

 そのため、一方で三木市民病院の医師数は現在の39人から50人に11人増加するという事もあります。

 本日確認したところ、小野市民病院からは外科医師の3名が来られるようです。

その他、三木市民病院で医師が増加するのは、統合に向けて、三木市民病院に小野市民病院には無い診療科の医師の増加がある等がその理由です。

 小野市民病院の医師数の退職は殆どが内科医師で、神戸大学の医局人事外の採用のため、当初からある程度は織り込み済みの事であるようです。とは言っても、開院前の9月までは居て欲しかったが、退職される医師にとっては就職活動等がしやすい等の理由から3月末で退職されるようです。


 小野市民病院では、入院では2病棟の閉鎖などの影響があるものの、外来では統合病院開業まで、現在の診療科を継続するという事でした。外来の維持のため、上述の小野市民病院から来た3名の外科医を含め、三木市民病院からの外来応援を受ける(コストは小野の負担)事になります。


 結果として、4月時点では三木市民病院50人、小野市民病院18人の68人体制となり、意向調査ではその内の62人が引き続き統合病院に移行するという事です。

 開業時の医師数の目標は70名体制ですので、あと8人が不足していますが、神大の医局人事によって確保できる見込みという事であります。


 師70人をランニングコストの負担割合6:4で考えると、三木が40人:小野が30人となり、現状の医師数と比較すると三木が10人程度多く雇用している計算になり、その三木市が払うコストは8000万円になる。 

 一方で、小野では病棟が閉鎖されたため、看護師25名程度を派遣研修として、三木市民病院で働いてもらっているが、その小野市が払うコストは8000万円と、コスト的にはイーブンとなっている。


 薮本副企業団長(三木市長)の答弁では、三木市もかつて大量退職により、52人(H16年)から37人(H20年)と同じように医師数が減少し、厳しい経営状況に陥った経験がある。統合までの期間、パートナーとして、協力しながらやっていきたい。

 医局人事という事もあって、小野の医師が減った一方、三木の医師が増えた。

 小野には申し訳ないが、三木市民病院では医師増によって、待ち時間の短縮、患者数の増加等、プラスの側面があり、三木市民病院の経営改善につながるという側面もあるという答弁がありました。

 

 

 病院の経営に直結する医師と看護師の確保は非常に重要です。とりあえず、今回の当局の答弁には納得しましたが、今後とも、医師と看護師の確保については注視していきたいと思います。