吉川産業団地の活用については、現状、土地所有者である県が事実上の凍結をしている状況であります。今回吉川産業団地の調査設計委託料が予算化された経緯と、今後の三木市としての方針を質問しました。


<一括質問>

現在、開発計画が事実上凍結されている「(仮称)吉川産業団地」ですが、市としては、まず、この凍結状態を打開し、まちの活性化につながる用地の活用策を検討するため、市や地元代表者で構成する「あり方検討会」を立ち上げる。

そして、産業団地の全体構想の策定に取組んでいく。

今回はその全体構想策定のための造成基本計画、道路の概略設計などの基礎資料の作成のための調査委託料という事であります。

市では地元説明会を開催し、今後の産業団地のあり方について話をしたと聞いております。

我々、三木新党・市民クラブもこれまで凍結されてきた吉川産業団地の凍結解除、そして、活用策を考えていきたいと思いますが、現状ではまだ課題も多いと思っております。

そこで、次の4項目についてお尋ねします。

1点目は、今後、全体構想を策定するにあたっての市としての考えについてご説明ください。

2点目は、今回実施する調査の詳細な内容についてご説明ください。

3点目は、吉川産業団地の活用に対する現状の兵庫県の考えはどうなっているかについてご説明ください。

4点目は、先日開催された、吉川地区の住民説明会の状況及びそこで寄せられた市民の声についてご説明ください。


<一括答弁 1点目>

東の玄関口である吉川地域の活性化のために取組むもの。吉川産業団地は平成5から10年にわたり、県土地開発公社により先行取得が進められてきたが、80%を買収した段階で、現在まで塩漬けの状況である。市としては、地元住民の思いとともに有効な活用策を策定し、これを県に提案するとともに、県が土地所有者として有効に利活用するよう要望し、吉川地域の雇用の場の確保、産業の振興により、人口減少に歯止めをかける事に努める。


<一括答弁 2点目>

道路の基本計画、産業団地内の造成基本計画を考えている。

造成と道路計画は土の移動など一体的にやる必要から切り離せないものと考える。

道路については、産業団地内の有効活用が一番できるような形として、県道新田大沢線から産業団地を東西に横断する形で、県道広野永福線につなげる。三田との連絡を確保できるように想定。


<一括答弁 3点目>

本年3月に、県土地開発公社から、産業団地の「あり方検討会」を組織して、有効活用について協議する提案があったが、本年5月に突然一転して、県から「地元での計画案が熟していないものについては県のあり方検討会への参加は時期尚早」という指摘があった。

 この度の県の方針転換は権利者としての責任放棄であり、遺憾であるが、市としては早急に地元住民とともに、産業団地の活用策を策定し、県に提案していきたい。


<一括答弁 4点目>

吉川町福井地区では5/12に説明会を開催。特に地元からは「産業団地内のため池、農道、水路の補修、管理が不十分」という意見があった。今後、地元と一緒にその辺の対応を進める。あり方検討会への地元の参画については前向きな意見を頂いている。

畑枝地区は5/26に説明会を開催。地区として、直接の用地関連は無いが、あり方検討会の参画については快諾を頂いている。

上荒川地区では6/30に開催予定。


<一問一答 質問1>

私も実際、現地に行って見たことがありますが、現状は単なる山でありました。兵庫県は「環境林」として、事実上凍結しているという事であります。

 環境林というからには、山林の手入れ等、必要ではないかと思うのですが、兵庫県は何か実際に整備等はされているのでしょうか?


<一問一答 答弁1>

県は里山林としての整備はしている。産業団地の東側の上荒川地区の16haほどは伐採等を行い、また、遊歩道をつけたりはしている。環境林そのものは手入れをするような定義には県のほうではなっていない。


<一問一答 質問2>

・ 現在、三木市は企業誘致の場、雇用の場として、吉川産業団地を活用したいという考えだと思います。しかしながら、企業誘致のインフラ面でも制度面でもしっかりと整備されているひょうご情報公園都市でも、中々誘致が思うようには進まないのが現実であります。

例えば、淡路島のある市では国の補助を利用する事でイニシャルコスト無しで、県有地にメガソーラーを作ったという事例もあります。

 このような企業誘致以外の使い途についても検討されてはどうかと思いますが、いかがでしょうか?


<一問一答 答弁2>

当然、地元の皆様のご意見、市として吉川をいかに活性化していくか、雇用の確保、産業の振興は欠かせない。ただ、それだけでいいのかという問題もある。これについては今後、市の中で鋭意協議し、地元の皆様の意見を聞いて計画を策定していく。県としても当然、我々が計画を策定すれば、地権者として責任を逃れることはできない。基本的にその段階できっちりと参画していただく。


<一問一答 最後>

旧吉川町時代から、10年以上の長きに渡って、凍結された状態であります。先程おっしゃたように、住民の意見を聞いていただいて、企業誘致の場にするか、メガソーラーを誘致する場にするか、といった事は置いておくとしても、そういう形で進めていただくようにお願いします。