本日、午後2時より、神戸電鉄粟生線活性化協議会が開催され、傍聴してきましたので、お知らせします。

 活性化協議会については、今日、別件で市役所に行った時に、初めて今日あることに気付いたため、当ブログでお知らせするのを忘れておりました。申し訳ございません。


 まずは、会議の中で私が最も大きなニュースだと思う記事タイトルの件についてお知らせます。


 これはまだ正式発表ではありませんが、今年の3月から5月の3ヶ月間の試験実施という形で、利用が少ない平日昼間および土休日に、1枚あたりワンコイン(500円)で粟生駅~神戸高速各駅、阪神・阪急の三宮まで行ける切符が発売されることになりそうです。

三宮へ最も遠い粟生ー三宮間の料金は810円ですので、この切符を使えば、片道310円の割引となります。

 ただし、機械・システムの改修に費用をかけないため、有人駅(志染駅)や割引乗車券の自動販売機のある駅(緑が丘、三木、小野駅。栄、恵比須駅は来年度には自販機設置予定)での販売となる予定です。また、金券ショップへの流通予防のため、有効期限は1ヶ月とする予定です。


 この切符は以前このブログでも取り上げた、私の地元の自由が丘の自治会アンケート の中の「ワンコインで三宮まで行けるなら利用する」という意見を元に作られたという事です。

 私は、前回の存続の署名活動に引き続き、再び、市民の声が大きな組織を動かしたと言えると思います。


 やはり、三木から三宮まで640円のバスに対して、料金の高さ(志染から720円)が神戸電鉄を利用しないという大きな理由のひとつになっていると思いますので、私はこの切符は非常に大きな効果があると思います。

 当然ながら、私は神戸、大阪へはバスではなく、神戸電鉄を往復で利用していますが、この料金なら利用をためらっている方々でも無理なく利用できるのではないでしょうか?


 市民の皆様が電車に乗らないことには粟生線は存続できません。

三木市民の皆様、そして小野市・神戸市の沿線住民の皆様、是非とも、この機会に、お得なこの切符を利用してください!!

そして、この切符をヒット商品にして、レギュラー化させましょう!!

何卒よろしくお願いいたします。


その他の、会議の概要については、以下にまとめておりますので参照ください。


 会議の冒頭には、存続のための支援を話し合う粟生線存続戦略会議があるので、活性化協議会はいらないという厳しい意見もあるが、利用者増加のため「乗って残す」を目的とする活性化協議会は、戦略会議の動向は注視しながらも、続けていこうという旨の副会長のあいさつがありました。


 まず、粟生線の輸送人員の対前年比のデータの説明がありましたが、今年度の4月~12月時点の輸送人員では、対前年比では変化なし。このままいけば、3月末時点では前年度並みの680万人前後で推移するだろうと見られております。

これは今年度の目標710万人、来年度の最終目標730万人とそれぞれ30万人、50万人の大きな乖離があります。

 乗車券別では、定期外が1.2%増。定期のうち、通勤は2.9%減、通学が2.4%増となっております。


 定期外の増加については、三木市福祉パスによる増加が大きいと見られております。

 通学の増加については、神戸鈴蘭台高校が1年間の耐震改修工事のために、西鈴蘭台にある閉校した西鈴蘭台高校の旧校舎を代替利用しており、西鈴蘭台への通学が増えたためで、一過性のものです。

ただし、来年度は同じ理由で神戸甲北高校が同校舎を1年間利用するため、来年度も利用は見込まれます。

 やはり、通勤客の減少が大きな課題になっていると思われます。

 

 次に、23年度の協議会の取り組みについて、事業効果及びシニアパス、沿線住民に対してのモビリティマネジメント等の取り組みの説明がありました。

 まず、事業効果については、粟生線活性化協議会の事業による増加効果は23年度は15万人(22年度は6.5万人)と見られ、目標の20万人を下回る見込みという事でした。


 70歳以上の割引乗車券であるシニアパスは着実に利用枚数が増加しており、対前年比で2倍の増加があるようです。



 モビリティ・マネジメントについては、沿線1万世帯に送付した1回目のアンケートと、1回目のアンケートの回答者に対する2回目の効果検証アンケートの結果が説明されました。

1回目のアンケートの回収率は約3割でした。それを受けた2回目のアンケートでは、現時点では、2751人中1616人の回答がありました。

 アンケートでは「粟生線の利用が少しでも増えたか」という質問に対し、約3割にあたる500人が増えたと回答しており、そのうち、65%が週1回未満、20%の人が週に1~3回と回答しています。


最終的なアンケート結果は3月末に活性化協議会のHPで公表されるようです。


 その他には、3月末頃にラッピング電車がデビューし、デザインの投票があること。(1月20日まで。活性化協議会HPで投票可能。) 

2月19日の13時より、三木市文化会館小ホールにて粟生線活性化シンポジウムを開催することなどの説明等がありました。



 来年度の事業としては、ワンコイン乗車券発売の他、駅前パークアンドライドの整備(押部谷、三木駅)・増設(小野駅)などを実施する予定のようです。