三木市の近くの加西市で、今月10日夜、皆既月食を観測するため外出していた小学生の兄弟2人が飲酒運転の車にはねられ、死亡するという非常に痛ましい事故が起こりました。


今朝の新聞では、この事故を受けて、加西市では19日に緊急会議を市役所で開き、飲食店や住民らへの啓発方法などを協議することを決めたという事です。


会議では、西村市長による「飲酒運転撲滅宣言」、飲食店へのステッカー配布、住民へのチラシ配布、イオンモールでのキャンペーンなどを話合うようです。

16日夜には、加西署が県警本部と合同検問を行い、取締りを一段と強化しているという事です。



私自身、飲酒、ひき逃げ、信号無視の犯罪被害者であり、私は左足の骨折だけですみましたが、同時にひきにげにあった友人は帰らぬ人となってしまいました。


犯人は車検切れの車を運転し、一応自賠責保険には入っていたものの、任意保険にも入っていない、前科のある男でした。判決では最高刑である危険運転致死が適用されましたが、無責任な方法で人を殺してもたった9年の実刑にすぎませんでした。


事件当日、犯人は複数軒のはしご酒で、毎日のように飲酒運転をしているという噂はありました。

しかしながら、アルコールを提供した店側は、犯人が車で来ていないと嘘をついていたため、車で来ている事は知らなかったと言っていたそうです。


今回の加西市の事件でも、アルコールを提供した店は同様の事を言っていると、人づてに聞きました。

直接の犯罪者のモラルだけを問題にするだけではいけません。更なる厳罰化、法改正とともに、飲酒運転をできないような仕組みを考えなくてはならないと思います。


飲酒運転は絶対に許すことができません。


二度と同じような犯罪を繰り返させないためにも、今、加西で起きた事故(私は事件だと思っています)を教訓に、三木市でも、飲酒運転の撲滅のための政策、そして被害者の救済のための政策が実現できるか、考えています。


本日、兵庫県の被害者支援センターの方とお話する機会がありました。

被害者支援センターの方々には、裁判の被害者による意見陳述などの時に、弁護士とともに、私達被害者と亡くなった友人遺族のサポートをしていただいておりましたが、亡くなった友人のお母さんを通じて久しぶりにお話しました。


兵庫県下では、宝塚市を始めとして、犯罪被害に会われた方及び遺族を支援する目的の条例や規則を定めている自治体が既に8つあるようです。

三木市でも、今後、こういう動きが取れないか、考えていきたいと思います。


犯罪被害者の救済という事は私の政治家としてのライフワークにしたいと改めて決意いたしました。