この記事では、前の記事 の一括質問に対する当局の回答を書いていきます。


 前の順番で既に答弁した質問もあって、もっと割愛すべきでしたが、当局(主に市長)には丁寧なご答弁をいただきました。

 今後は、今回の反省点を踏まえ、質問順をしっかりと考え、答弁を想定して質問していかないといけないと思います。


<一括答弁>
(市長)
1日目と重なる質問が多いので、その点は割愛させていただきます。

1点目 第2回の粟生線存続戦略会議で判明した神鉄の経営状況

 約4億円近い鉄道事業全体としての赤字。その内、粟生線においては、神戸電鉄の試算では12億円を超える赤字が出ている。しかしながら、神戸電鉄が赤字全体をどのように按分し、アロケーションしていくのか、これの仕方によっては数字が変わってくるのは指摘のとおり。

 これについては、線路ごとの路線の基準が国土交通省においてオーソライズされて示されている。その基準とは一部異なる部分も新たには判明している。
議員指摘のとおり、走行距離によって、特に支払い利息においては按分されているのに対して、国の基準では固定資産によって按分する。このような齟齬が生じている。
 再度、改めて、例えば、神戸電鉄の改善策としての短編成化、ダイヤ改正、阪急・阪神HDの支援を踏まえる中で、より詳細な資料の提示を求めているところ。


2点目 市としての神鉄の経営状況に対する考え

 先に質問した議員の質問と重なっているので、1日目の回答の域を超えない。
神戸電鉄では類似会社と比較して固定資産、投資が非常に大きい。それを行うのに借入金に依存する体質。三木市のかつての借金体質のような、収入に見合わない借入体質があった。


3点目 次回の粟生線存続戦略会議における各自治体の意見集約の内容

 1日目の質問に答えたとおり。
(補足 1日目で出た意見集約の内容 ①収入増の運賃改定②上下分離・別会社化③自治体の公的支援)


6点目 粟生線存続の支援のための国・県への働き掛け

 先週の9月5日北播磨地域作り懇話会で、三木市長、戦略会議の会長として、神戸電鉄に対する、知事の見解を求めた。知事のスタンスが少し同じ県民である三木市民等に対して、冷たすぎるのではないか。嫌われ口ではあるが、実際、市民の中からもそのような声が出ているし、広域的な自治体である県が最後に決めるというのは、冷たい逃げの姿勢にとられた。


 それに対して知事は、700万人近い利用者がある中で、今の神戸電鉄への経営体質に対する考え、阪急・阪神HD。県が安易に赤字補填をしていく事によって、他への影響も総合的に勘案していかなければならない。広域自治体としての全体的なバランスを取りながらの発言と思う。やむを得ないところである。
 報道には出てないが、知事からは「700万人もの県民が利用している実態を踏まえ、粟生線への対策は県としても必要である」との言及はあった。


 県と沿線市が一体となり、事前に色んな形で相談をしながら進めていく必要がある。
報道では、「足元を見られないように」との発言があったが、正直言って県の温度差は感じているので、県会議員等も巻き込む中で、これを三木、小野だけの問題にしてはならないと感じる。
 

 国への要望としては粟生線活性化協議会の継続の要望と、厳しい経営状況にある地方鉄道に対する国の支援の充実についても要望を行った。その際、「年間700万人の輸送人員がある事から現時点での存続についての支援はありえない」と言われた。

 国は活性化事業については前向きに検討している。今後、国に対しては改めて戦略会議として要望していきたい。



(技監)

4点目 市役所職員の電車通勤について、利用可能な職員数の把握と職員の利用促進策

 自宅から、最寄駅までの交通手段がわからない事から把握できていない。
利用数は現在15名。利用促進策については庁内メール、通勤手段の変更、出張時の利用促進。プライベートでは活性化協議会でのイベント周知。今後は出張時に利用しやすくする方策を総務課と連携をとって進める。


5点目 粟生線を存続した場合の社会的便益等の調査

 現在、存続ありきで議論している事から、調査の必要と考えていない。