新聞報道を以下引用します。


 赤字に悩む神戸電鉄粟生線(鈴蘭台~粟生間29.2キロ)の存廃問題で、原田治・神戸電鉄社長は22日、蓬莱務・小野市長に、乗客数の少ない押部谷駅(神戸市西区)~粟生駅(小野市)間約18キロの土地と鉄道施設を沿線3市が計68億円で購入したうえで、電鉄側に無償貸与するよう要請した。

 蓬莱市長は「関係自治体や市民の意見を聞いて検討する」と回答を留保した。

 原田社長は近く、神戸、三木両市にも説明に出向く。


 蓬莱市長によると、土地は固定資産税評価額13億円鉄道施設は同55億円で、代金は10年間の均等割割賦払い。

 神戸電鉄の試算では、3市の負担額は鉄道距離換算で神戸市2億円、三木市40億円、小野市26億円という。

 神戸電鉄側は買い取った路線の今後の保守管理費の負担も3市に求めたという。


 原田社長は始めに▽昼間の運行数を減らす▽短編成の車両で運行▽運賃値上げ―などの案を示したが、値上げ率は粟生線だけなら70%、神鉄全線でも10%アップと大幅で、蓬莱市長が拒否したところ、買い取り案を示したという。


粟生線は2001年から毎年10億円程度の赤字を出しており、神戸電鉄側は今年4月、小野市などに財政支援を要請。

北播磨県民局が中心となって、同線を利用する北播磨5市1町と対応を協議している。


引用終わり。


一読して、唖然としました。


・乗客数の少ない押部谷駅(神戸市西区)~粟生駅(小野市)間約18キロ

・市の負担額は鉄道距離換算で神戸市2億円、三木市40億円、小野市26億円

とありますが、どういう意味なのか全く理解できません。


三木市は粟生線の中でも利用者の多い志染駅、緑が丘駅を抱えています。

志染駅や緑が丘駅よりもよっぽど利用者数の少ない神戸市の駅はいっぱいあるのです。

この買い取り案は明らかに三木市と小野市を狙い打ちにし、財政力の大きい神戸市だけを優遇しているように見えます。

私としては全く納得できない馬鹿げた話だと思います。


今日このニュースに気付いたときにはもう営業終了でしたので、朝一で神戸電鉄に確認します。



<補足 平成20年度粟生線各駅1日の利用者数>


(神戸市の各駅)

・鈴蘭台    22,686人(この鈴蘭台は乗り換えも含んでいる?)

・鈴蘭台西口 1,366人

・西鈴蘭台   10,909人

・藍那      151人

・木津      707人

・木幡      1,374人

・栄       2,032人

・押部谷    2,220人

 神戸市計 18,759人 鈴蘭台除く


(三木市の各駅)

・緑が丘    4,202人

・広野ゴルフ場前 1,218人

・志染      4,317人

・恵比須     1,550人

・三木上の丸  436人

・三木      2,196人

・大村       926人

 三木市計  14,845人


(小野市の各駅)

・樫山       451人

・市場       184人

・小野 3,439人

・葉多       180人

・粟生 1,702人

 小野市計  5,956人



(粟生線活性化協議会資料 http://www.shintetsu.co.jp/aosen_kasseika/material/img/21-1/07.pdf より)