今回、一番聞きたかった神鉄問題です。

一括質問の答弁の結果、支援要望を提出してきた神鉄は経営改善計画を出してきたわけではありませんでした。

それについて一問一答で問いただしました。一番興奮してましたので、一問一答についての内容が特に定かではありませんが、質問の趣旨はこうでした。



<一括質問の質問>

次は「神戸電鉄粟生線の活性化」についてお尋ねいたします。
これまでも議会において議論されてきました神戸電鉄粟生線の存廃問題ですが、先日、神戸電鉄から三木市を含む沿線自治体に対して、正式に支援要望書が提出されました。
要望書の趣旨は、神戸電鉄はこれまで約20年間に輸送人員が半減し、10年連続10億円以上の赤字であり、様々な経営努力を実施しているがこれ以上は一民間企業としての経営努力の範囲を超えている。
今後は、粟生線活性化協議会を主体とした利用促進等の支援に加えて、減価償却費、固定資産税等の資産保有コストの負担軽減の支援を行ってほしい。
本年12月までにその支援策の採否を決定してほしいとの事です。
神戸電鉄粟生線の赤字は12億円といいますが、費用の内訳を見ますと、減価償却費が8億円、支払い利息が4億円となっています。
神戸電鉄はこれまで20年間利便性向上のための設備投資をしてきて、その結果、1時間に2本の運行本数であったものが倍の4本になった。車輌数も4輌に増えました。
しかしながら、設備投資によって利便性が向上したにも関わらず、逆に利用者はどんどん減り続けてきました。
厳しい見方をすれば、将来の需要予測が甘く、ニーズにマッチングしない設備投資をしたために、設備投資の費用の回収が困難になっているのではないかと思います。
また、減価償却費は会計上の支出で、実際に現金支払いがあるわけでは無いので割り引いて考える必要があると思います。さらには、神戸電鉄全体としては黒字です。
こういう点を踏まえ、私には具体的な収支の改善案が無い中での、税金の投入は毎年の赤字を積み重ね、税金の投入額も増えていってしまうのではないかという懸念が消えません。
そこで神戸電鉄の支援要望を受け、三木市としての神戸電鉄に対する考え、そして、今後の対応について、以下の4項目をお尋ねいたします。
1点目は、こまで神戸電鉄が行ってきた企業努力についての市としての認識について、ご説明ください。
2点目は、支援要望書には、神戸電鉄が行う今後の経営健全化の取組などが書かれていないが、三木市としては神戸電鉄の経営健全化計画を把握しているかどうかについて、ご説明ください。
3点目は、神戸電鉄の経営状況に対する市としての認識について、ご説明ください。
4点目は、神戸電鉄から改めて支援要請を受け、市としての対応の変化の有無について、ご説明ください。

<一問一答の質問>

①税金も視野に入れるという答弁を以前からされています。

私としては、支援やむなしという状況なら当然支援すべきだと思いますが、今が本当にそういう状況なのかそれがわかりません。廃止存続の議論をする前に、その議論の前提となる数字が神戸電鉄からきちんと出されていないんじゃないかと思うわけです。
仮に、赤字の補填をする場合、将来にわたる赤字額の見通し作られていないというのはありえない話だと思います
費用面では過去の設備投資額から減価償却費、支払い利息のシミュレーションは簡単にできるはずです。
利用者の少ない昼間時間帯の運行本数の減便をすれば、収支や輸送人員がこのように推移するというシミュレーション。
アンケートでも一番不満の多い運賃の引き下げをすれば、収支や輸送人員がこのように推移するというシミュレーション。

税金投入の前に出来ることがあるのか無いのか、各種のシミュレーションが絶対に必要だと思います。
市として、神戸電鉄のこういったシミュレーションを把握しているかお尋ねします。


上場企業である神鉄には株主がいますが、三木市の場合は市民8万2千人が株主です。
支援を受ける側が、支援する側に経営健全化計画を提出するのは当然だと思います。
そして、支援する側も株主に対して説明責任があります。
三木市としては神戸電鉄に対してシミュレーション等の情報提供を要望していただけますでしょうか。

そして、粟生線の現状と将来像を知っていただき、意見の集約をするためにも、市民の皆様に対して、神戸電鉄の財政状況の分析、シミュレーション等の情報提供を早急に進めていただきたいと要望します。
そして、三木市が神戸市、北播磨5市1町、兵庫県と共同して、神戸電鉄に対して、経営改善要望をしていただきたいと思います。
私としては神戸電鉄に対して、利用者の少ない昼間時間帯の減便等の提案をやっていただきたいと思います。
以上について、当局の見解をお尋ねします。