2024年の5冊目は、山本文緒著『眠れるラプンツェル』を再読しました。夜時間だけでなく、隙間時間で読書をすることを心掛けました。理由のひとつはぐるぐる思考から離れるためでした。気づくと目だけで読んでいて内容が頭に入っていないこともありましたが、そんなときは戻って読み直すことで、少しずつ没頭できました。

ケーキとココアを読みながら、オフィスのデスクで読み終えることができました。再読なのに、相変わらず内容をすっかり忘れてしまっていました。前回読んだのが2020年の5月です。山本文緒の本は手放してしまったものも多いです。これももう手放してもいいかもしれません。

以下、覚え書きです。あまりフセンをつけたページはありませんでした。お話は主婦の日常なのですが、起きそうで起こらないお話なのかまぁという感じです。わたしが知らないだけで、こういうことがおきているのかもしれませんが…。

それぞれの章は「○○とねむる」になっています。第一章の「ねことねむる」は、子ども時代を思い出しました。小さくてふわふわしてあったかくて。あの喉をごろごろと鳴らす愛らしさ。猫を飼いたくなります。

54ページ「今だって淋しいし夫のからだは心配なのだが、慣れというのは恐ろしい。どんなに淋しいこともつらいことも、何度も繰り返されると人は慣れる。書いているうちに減っていく鉛筆の芯のように、尖っていた感情が丸く鈍感になっていくのだ。」

泣きたくなるようなできごとでも、それが繰り返されて日常になると慣れてくる…そうかもしれません。それは心を守るための手段なのかなぁとも考えました。

2024年は、とっても読書に時間がかかっています。もうすでにWeek13なのに、まだ5冊しか読み終わっていません。習慣を手放したわけではありませんが、もう少し本を手にする機会を増やして、読む時間も増やしたいです。イースター休暇は読書に没頭する日があってもいいなぁ。