学位授与式と学位記 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

学位授与式と学位記

 



 

本日(3/30)午後、学位授与式に臨みます。

昨晩は職場の年度末の異動日、

送別会で帰宅が遅かったので、

昼からの式典は助かります。

 

式自体はそんなに時間がかかるものではなさそうですが、

その後に謝恩会、終わってそのまま二次会の流れになっており、

本日の帰宅も遅くなりそうです。

 

早いもので、入学して2年の月日が経過、

終わってみるとあっという間、とても早かったです。

 

一般には卒業式と言われますが

大学院の卒業式は正式には、

学位記授与式・学位記伝達式と言うそうです。

 

大学卒業の4年間課程を終える際は卒業、

卒業証書が授与されます。

 

大学院以降は学位を授与されるので

学位授与式で学位記が授与されます。

ただ、最近ではこの区分けもかなりあいまいになっているようです。

 → これも時代の流れだと思います。

 

修士の学位は、修士論文を提出して、

口頭試問をクリアすればほぼすべての場合で授与されます。

基本、指導教官の指導に従い論文執筆すればいいので、

修士修了はそれほど難しいものではありません。

 

これが博士になるとそうはいきません。

博士論文に学術的な査読付きエビデンスが必要とされ、

査読を通した数本の論文内容をまとめて、

ひとつのストーリーにしていく必要があります。

 → これが博士論文の格子になります。

 

自身の場合で言うと、

博士論文の章立ては6章(導入部は除く)

この章ごとに査読論文を立てておく必要があったので

必要な論文採択数は6本となります。

ただ、全ての査読論文がファーストオーサーで

なければならないわけではないので、

目安となる論文数は6本程度となります。

 → この本数は指導教官によるところで、 

   大学の格に基づく審査基準があるようです(?)。

 → 自身の場合は、最終的に8本の国際ジャーナルを執筆しました。

 → 理工系では和文論文がカウント外になることも多く、

   これも指導教官の考え方に依ります。

   → 日本語で書く論文は日本人しか読まないので、

     国際的な学術視点からは価値が無いと指導されました。

 

一般の方は英語で論文を執筆することの方が

ハードルが高いと考えますが、必ずしもそうではありません。

何故かというと、

海外論文の方が査読に公平性があるように感じるからです。

ここは個人的な所感ですが、

凝り固まった日本人査読者は少なくないように感じており、

論文の内容より、誰が書いただの、論文の格がどうだだの、

論文の本質的なところはさておき、

変なところでケチを付けられる場合も少なくありません。

 

自身の経験でこんなことも、英文執筆での日本の論文誌で

何度も何度も修正を言われた(査読者がアホすぎる?

らちが明かなかったのでその論文の投稿先を切り替え、

米国の(結構著名な)論文誌に投稿しました。

(インパクトファクターは英語で書く日本論文よりも数段上)

 

結果、『Excellent』で即採択、掲載までの期間も投稿から3か月程度、

極めて迅速でとても気持ちよかったです。

長々と無駄なやり取りをする日本論文誌とは比較にならない

それでいて論文のインパクトファクターは数倍、

以降は馬鹿らしくて、日本の学会誌に投稿するのは辞めました。

これで学位取得が計画通りに進んだ、27年前の話です(笑)。

 

話しが脱線しましたが、

日本はこう言ったところが後進国で、

それが今だにあちらこちらで聞えて来るのですが、

そういう場合には、海外論文誌に投稿する方が

博士の学位は近くなる、そうアドバイスしたいところです。

 → 実際には言いませんが(笑)。

 

自身の場合、大学での学位取得は

今回の修士で最後にしようと思っています(笑)。

お金もかかりますので、もういいかな?

 → そろそろ老後を楽しもうかと...