女子教育の意義
今日(5/16)の日経新聞夕刊
受験のリアル(大学編)からです。
『女性だけの良さ』 貫くが故
一見、何を言っているか分からないタイトル?
女子大が安易に共学に変わってまでも存続するのではなく、
大学設立の初心に帰り、廃校になるのもまたプライドである!
そんな意味が込められているようです。
女子大が学生の募集を停止、
実質上の廃校になる事例が続いています。
→ 直近では恵泉女学園大
何故、共学化しないで廃校の道を?
単純にはそう思ってしまいますが、
あえてそうしない裏には、女子大の良さを殺して
共学になって存続期間を延ばすよりも、プライドを貫く
女子教育に掛けた思いがそこにあるように思います。
女子大には女子大としての良さがあり、
一部の人間はその価値を認めています。
安易に変わってくれるな、そんな意見があるようです。
それを示す、女子教育が優れた成果を出している
証拠と言われるのが今年の東大理IIIの合格者輩出率です。
東京の女子高御三家の一角である桜蔭女子高がトップとなり、
初めて女子高が灘、開成、筑波大付属駒場を抜いたそうです。
桜蔭女子高の東大理III合格者:13人
灘校:10人、 駒場:6人、 開成:6人
東大理IIIの募集人員:97人
誤解のないように説明すると、
桜蔭女子高は3人に1人が医学部指向、
それが故に東大理IIIを目指す生徒が増えました。
一方、男子高の方は成績優秀者が東大理IIIを目指す
旧来の偏差値重視から抜け出し、東大理IIを目指す
生徒が増えたと言うことです。
ちなみに灘校のトップは京大に進学しています。
これはとてもいい傾向で、医者になる人は成績がいいからではなく
医者になりたいが故に医学部に進学すべきで、
この辺りは普通になってきたと思います。
それでも桜蔭女子高の学業成績は素晴らしいと思います。
→ これから女医さんが増えますね!
女性は優秀な方が多いと思います。
女子大に話に戻して、女子大教育の良さは
女子に特化した教育環境ができること、
男子を気にせず自由に振る舞えるメリット、
男子がいない故にリーダーシップも取りやすいこと
それでいて必要な女性目線での教育を行えることは、
共学にはないメリットが
あると思っています。
女子大が存続を目指して共学化するよりも
女子大は初心に戻り、女子教育のメリットを
『良妻賢母型教育』に変わる
新たな何かをジェンダーレスの時代に
創設することこそが生き残れる道だと思います。
女子大教育には大いに期待しています!