環境心理学と景観問題 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

環境心理学と景観問題

 

5月に修士論文の構想発表会と言うイベントがあります。

これは来年の3月に修論作成するにあたり、

論文構想を概ねまとめることを狙いとします。

 

何をするか?

何が明らかになるのか?

何がしたいのか?

それによってどんな良いことがあるのか?

その良いことは社会にとって有益か?

 

こういった視点から論文の概要をまとめます。

その構想は『要因図』にまとめ、

更に進めて、量的研究をするのであれば尺度を選別、

先行研究から引用しても良いし、

自分で新規尺度として作成しても良い、

そんな段取りをひとつずつ具体化していきます。

 

構想を展開する上では基本となる理論を掲げる必要があり

ここに環境心理学なるものを持ってこようと思っています。

 

環境心理学、あまり聞き慣れない分野のように思われ、

調べてみると、本流になったのは1970年頃のようです。

 

日本大学の羽生和紀教授による、

環境心理学第2版(サイエンス社)には

以下のように書かれています。

 

環境心理学とは、人間と環境をひとつのシステムと捉える実証科学である。

特定の環境とそこで行動している人間を互いに影響を及ぼしあう、

分けることのできない構成単位と考え、その関係を研究する学問である。

この環境には物理的環境だけでなく、社会的・対人的環境や文化的環境を含む。

 

人間と環境を

ひとつのシステムと捉える実証科学

 

このシステムとして捉える考え方は、

家族心理学で根幹をなす

システマティックアプローチと同じです。

 

この環境部分に景観を媒介変数としておいて、

要因図を作ることにしました。

 

問題提起としては、太陽光発電に使われる

太陽光パネルの景観破壊問題を取り上げようと考えています。

 

以下の2枚の写真、

1.静岡県牧之原市の茶畑跡に敷設された太陽光パネル

2.山梨県北杜市沿道に敷設された太陽光パネル

 

 

 

比較してみてどのように感じるかです?

 

1枚は景観問題として大きな抗争に繋がったケース、

もう一枚は大きな問題なく敷設が進んだケースです。

 

答えは明日のblogで、

これを環境心理学を織り込んで

明らかにしようと思っています。