切手、北斎の富嶽三十六景
No.13 隅田川関屋の里
1966年10月6日発売(900万枚)
→ 北斎画の第四弾、発行枚数が前回から300万枚減
→ 発行枚数はどのように決めているのか?
→ ここから額面が50円になっています。
関屋の里は現在の京成線の関屋駅付近、
千住仲町から千住関屋町付近一帯です。
3人の武士が描かれている図柄は、その武士が同じいでたちであり、
馬に乗っての爆走が表現されています。とは言え、着物や馬の配色が
異なっており、躍動感のある雰囲気を感じることができます。
遠景に小さく描かれている赤富士の姿にも注目です。
何故、この図柄が記念切手として選ばれたのです?
実は興味深いことに、富嶽三十六景を採用した1963~69年
代表作の『凱風快晴(がいふうかいせい)』通称「赤富士」、
「山下白雨(さんか・はくう)」を抑えて
この『隅田川関屋の里』が選ばれている不思議です。
よくよく調べてみると、上記の2つの富士山画は
普通切手で使われており、あえて避けたのではないかと?
→ 第一次新昭和(1946~47年)1円切手
この2枚を除いたとしても、まだまだ名な図柄はありますので、
あえて『関屋の里』である必要はないかもしれませんが、
これは当時の方々の好みだったのかもしれません(笑)?