切手で巡る、東海道五拾三次(12~15番宿場) | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

切手で巡る、

東海道五拾三次(1215番宿場)

国際文通週間の東海道五拾三次完璧コレクションを使った
お江戸東京から京都までをおおよそ1315日かけて歩く、
シミュレーションの日目、前泊の三島からのスタートです。


12番宿場 沼津・黄昏圖 19平成28年(2016109日発売
→ 三島から1里半(5.88km)の距離、
→ 広重画では唯一の月が描かれています。

福材の『黄昏圖』が示す以上に、夜の静けさを感じます。
目立つのは天狗の面を背負った旅人です。
金毘羅山参りの途中のようで、二人連れの比丘尼(びくに)と共に
後ろ姿の3人と正面を向いた天狗の面のコントラストが
全体の構図を印象付けているように思います。

 


 

 

 

13番宿場 原・朝之富士 8.平成13年(2001105日発売
→ 沼津から1里半(5.88km / 11.76km)の距離、
→ 朝日の雪の富士(右斜面に朝日がかかる)

この構図に描かれている早朝の富士山は特徴的で
画面の枠からはみ出しています。
この挑戦的な描き方は、その当時に注目されていた
葛飾北斎の描いた 『富嶽三十六景』 を意識しており、
富士山を画題とした北斎への対抗意識と言われています。

 


 

14番宿場 吉原・左富士 18.平成27年(2015109日発売
→ 原から3里6町(12.41km / 24.17km)の距離、
→ 道が曲がりくねる道からの富士の眺めが特徴的

江戸から今日に向かうのであれば、
富士山は進行方向に対して右に見えるのですが、
この構図では左手に見えるのが特徴的です。
街道が北側に折れるとこう言った見え方になるようで、
これが有名な 『左富士』 と言うことになります。
 → 吉原の手前が左富士の名所として知られています。

ちなみに馬に乗っているのは丸顔の子供だそうです。

 

 

15番宿場 蒲原・夜之雪 3.昭和35年(1960) 109日発売
→ 吉原から2里30町(11.11km / 35.28km)の距離、

広重の最高傑作のひとつと言われる雪の蒲原は、
温暖なこの地では実際にはあり得ない風景と言われています。
それが故に印象に残る絵柄になっています。
加えて、色合いをモノクロ調にしていることで人物が浮き上がり、
その人物が互いに背中を向け合っていることが,
二組の無関係さを強調することになり、
雪国の心細さを浮き出していると言われています。

切手の 『蒲原』 は、国際文通週間で最高の逸品であり、
この切手を持っているか否かでコレクターの質が決まるとも?
それぐらい価値がある切手でしたが、最近は値下がりしています。

  現在価格: 1枚 公称価値¥2,800 が 実売価格¥300
         シート 公称価値¥70,000 が 実売価格¥1,3000
          ただし、保存状態で価格は大きく変わります。


 


 

4日目の総歩行距離は 35.28km、 
江戸からの距離は147.44kmとなりました。
雪は降らないであろう蒲原でこの旅の4泊目となりました。
温暖な静岡での夜は心地よかったのではないか?
そんな清らかな一夜を過ごせればいいですね!