法然上人の教えを学ぶ企画展(山梨県立博物館) | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

法然上人の教えを学ぶ企画展(山梨県立博物館)

 

台風一過の昨日(10/13),

山梨県立博物館で開催中のイベント

 

 法然上人絵伝  親鸞が追い求めた師の姿

 

を見学させていただきました.

当日は1時間超に及ぶ学芸員の説明会があり,

これに参加できたことも認識を深められ,

歴史を学ぶ大変有意義な時間を過ごすことができました.

 

http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_19tokubetsu003.html

 

<山梨県立博物館の開設サイトより>****************

 

浄土宗を開いた法然は、「南無阿弥陀仏」と唱えることのみで,

あらゆる人は救われると説きました。

80年にわたる生涯の中で遺した教えや事績は、

法然の死後、弟子たちにより語り継がれます。

 

中でも浄土真宗では、宗祖・親鸞の師である法然の生涯を

絵と言葉であらわした「絵伝」を大きな掛軸にし、

その教えを広めたのです。

山梨県立博物館が所蔵している「法然上人絵伝」は、

鎌倉時代(14世紀)に描かれ

甲州市勝沼町の浄土真宗寺院万福寺に伝わったもので、

掛軸形式の絵伝の中では最古級の作品として知られています。

 

本展では、3年間にわたる修理を終えた本作を初公開いたします。

描かれているエピソードの数々を珠玉の資料で体感していただくとともに、

本作が生み出された山梨の浄土真宗信仰の広がりにも迫ります。

*******************************************************************

 

展示作品は素晴らしく,国宝が2点(ともに京都知恩院所蔵)

重要文化財が14点と,とても見ごたえがありました.

 

学芸員の方からの1時間15分の説明は,

師匠を越えた(?)著名さの親鸞から描かれた法然,

 → 法然上人69歳の時に29歳の親鸞が運命の出会い

浄土宗から浄土真宗が生まれるまでの流れを,

歴史的な背景をうまく説明いただきました.

 → 法然上人79歳没,たいして90歳没の親鸞上人,長生きすることは大事!

 

今まで知っていたようで知らなかった史事を

丁寧に説明いただけたので,高校時代の歴史の授業を

再度受けさせて頂いたような印象で,とても楽しかったですね!

 

法然の多くの弟子たちは,自分たちのかかわりを中心に

自分本位に絵伝をまとめていたとの話を聴いて,

 → 弘願本(ぐがんぼん)にしか描かれていない,

法然が父の仇討ちをしないと父の墓前に誓うシーンがあるそうで
    絵巻と出どころを歴史的に調べているとの話はとても興味深い!

 

書き伝える人の視点が入る歴史の伝わり方は

仏の世界にもあることに少し驚きつつも,

人間は結局のところ自分を主体に描くことになる

現実を再認識できました.人間は泥臭い関係の中で生きる?

 

専門的な話が多く,全てを理解することは困難ですが,

歴史の奥深さくらいは分かったかな? と思っています(笑).

 歴史の勉強はとても教務を持つ部分です!