離職の原因と離職への処方箋
今日(9/12)の山梨日日新聞からです.
働き方にかかわる問題提起をうまく乗り切った事例が紹介されています.
不公平感解消 企業が工夫
育児で軽勤務 vs. フルタイム
よく言われる問題が,「モンスターワーキングマザー」
→ 育児を盾に権利ばかり主張するヒト!
紹介されているのは都内の某アパレル会社,
育休復帰に関する社内規定を新設したそうです.
正社員としての復帰条件に,以下を義務付けたそうです.
・土曜日の勤務
・副店長以上の役職で戻る人は,午後9時半までの夜勤シフト入り
この一見厳しい仕組み作りで,育休取得者は増加,
育休後の離職も激減したそうです.
その理由は,復帰後の働き方が具体的に
イメージできるようになったからではないか?
求められていた一面が,規律の厳しさだったのかもしれません!
復帰条件厳しく / 働き方100通り / 給料には差
サイボウズでの事例が赤裸々です.
産前休暇や育児・介護休暇制度を整えた直後,
恩恵を受けられない独身の不満は募る一方となったそうです.
『しわ寄せを被った!』
『独身にきつい会社』
『欠員になった人のカバーで残業したくない!』
『自分の適性に合った仕事をしたい.』
結論は,「100人100通りの働き方を可能にする」と,
ここが大事です,
仕事の負担に応じて給与に差をつける,だったそうです.
サイボウズの事例で注目すべきは,
『公平性』を担保している点です.
働き方改革をやっているように見せかけ,
体裁ばかりを整え,中身を見ていない,
→ 当社は働きやすいですよ...
実態が破綻している会社が多いように思います.
『仕事なんてやり損,できるだけ何もせず,
給料だけ満額もらえる方法があればやる!』
有給満額消化(会社が休めと言っているから休んでいるだけ)
会社に来てもPCの前に座っているだけ
大事な仕事が入っても見向きもせずに定時退社(自己犠牲の感覚ゼロ)
周りに配慮せずに自分のペースを崩さない(常に自己中心)
こんな人がいると周りもどんどん腐っていき,
仕事はやり損,結果として会社の活力は減退するばかりです.
サイボウズにも 『ブラック企業』 と揶揄されたころがあり,
社長は自からその改革に臨んで故に,今の好業績があるのでしょう!
不公平感による不満は会社での指揮に関わることを
よく認識されていたからのアクションだったと思います.
働き方改革,簡単ではない一面を多くの会社が経験しており,
それを本質的に乗り越えた(体裁だけ=NG)会社が
今後生き残っていけるように思います.