「部下は見ている」貴重な教え
今日(8/20)の日経新聞,私の履歴書からです.
今月(2018/08)は元日銀マン,セブン銀行顧問の安斎隆氏です.
ここまでの回顧録は,安斎氏の日銀時代の話がで,
素晴らしい上司に巡り合い,そこで多くを教えられたとあります.
元日銀総裁,上司である三重野康氏は,安斎氏が
最も影響を受けた人,その懐の大きさが胸に響きました.
安斎氏は上司である三重野氏に率直かつ忌憚のない意見をバシバシ,
これを受け止める上司はすごいと思います.
『総裁になったら人事権を放棄してください!』 と直訴
こんなこと,上司に言える環境がすごい!
会合の後に総裁から電話がかかり,安斎氏は
『あの通りです.限られた情報の中で人事を決めるのはよくありません.
理事が作る人事案をもとに決めるべきではないでしょうか.』
どんな人でも組織内での地位が上がれば,
自分が直接に接する場面がない人の人事をする.
今まで人事を決めてきた人が総裁になると人事にゆがみが出る
恐れがあるとの考えからの発言でした.
この発言,この考え方は理に叶っています!
たいていのサラリーマンは当り障りのない話ばかりをして,
上司のご機嫌取りをします.意見などいうおものなら飛ばされる,
そんな恐怖感が前面に出てしまいます.露骨なもんです(笑).
上司に意見するなんてナンセンス,そんな世界が常であるとすれば,
日銀はやっぱり別世界だと思います.
でも,直訴した上司とは人間関係はこじれない,
そんな信頼関係が出来上がった上下関係は実に理想的です.
こういった器の大きい人が日本を代表するような会社の社長として,
各社各組織,各機関に出向いて行かれるわけです.
そんな偉人達でも,デニーズでハンバーグと目玉焼きを食べる,
庶民的な一面もあることが微笑ましいですね!