イオン vs. 地方 の構図が変化?
今日(3/25)の日経新聞 HOT STORY からです.
イオンを拒んだ福井 人口減ニッポンの現実
この記事を読んで,ちょっと前の山梨県昭和町であった
イオンの増床に県内こぞって反対していた話を重ねています.
大型店舗が入ると,必ずそれによって淘汰される他店舗が生じ,
生き残り競争の問題に派生するので,地域への貢献はそっちのけで,
自身の生活がどうなるかで利害関係が対立,揉めるのです.
イオン vs. 福井 → 福井県は唯一イオンが存在しない!
地元商業組合とスーパー大手ユニーが共同運営する
『エルパ』の設立経緯は,揉めにもめた旧ジャスコと
地元商業組合が共同運営していたショッピングセンターの
閉店に伴うようで,そのしこりが今なお続いているとあります.
イオンは福井県のお隣,石川県小松市に 『イオンモール新小松』を
1年ほど前にオープン,『エルパ』は客の2割(?)を取られたとする
生き残り競争に,地方が直面する人口減少問題が
色濃く表れているとのことです.客の取り合いと言うことです.
隣の都市に負ければおらが町はなくなる!
国内1719の市町村長のうち
82.4%で人口減少が進んでいる昨今,
かつての競争概念は変わりつつあるようです.
イオン店舗の拡大は,地元商業者との対立だったが...
これが過去のものになっているのは,
かつて経験したことが無い人口減少問題に日本が直面,
商業者は出店地を選別する時代であり,
地域と商業者が互いに選別されることで,
互いの衰退を逃れると言った状況が出ているからだと
締めくくっているこのコラムに,明日の日本の課題に
新たな視点で臨まなければならないと痛感します.
ちなみに山梨県は,県知事が変わったことで方針が変わり,
イオンの増床問題は,増床面積が若干減ったものの,
数年遅れで実施され,現在に至っています.
昨日(3/24)もイオンモールを訪れましたが,
ここだけは山梨県内のショッピングモールとして別格,
多くの人で賑わっていました.これが現実なのです!
そういえば,イオンモール横にある 『アピタ田富店』 が
閉店されるとのこと,いつだったか,山日新聞の一面に出ていました.
→ 2018年秋に閉店とのことです.親会社はユニーです.
1998年オープン,20年で幕を下ろすことになったそうです.