競争力が低下した日本企業の背景 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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競争力が低下した日本企業の背景

今日(1/29)の日経新聞,社説の「経営の視点」に
とても的確な指摘がありましたので,これを取り上げたく思います.

 企業を蝕む 『熱意なき職場』
  社員の強み重視の文化を!

このコラムを書かれた方(日経新聞の編集委員)は,
よく現場を見ておららるし,
現場での問題をよく理解できていると思います.

仕事への熱意:エンゲージメント
これが日本では世界139か国中132位
同様なIBMが調査した調査でも日本は43か国中42位

仕事に主体的に取り組む人は全体の6%しかいないという調査結果に
多くの人はどんな意識で毎日会社に通っているのか?
仕事をどう考えているのか,大きな問題があると思いました..

日本企業の大きな問題点はまさにこれです!
働き方改革で休みを増やすことが働く気力を構築するとありますが,
昨今では休みを取らせること(会社が社員に対して強制的に)が
目的になったかのような議論になっており,
全くの的外れだと思うわけです.

紙面上では,次の質問にいくつ 『はい』 と答えられるかを問いかけています.
5つ全てに 『いいえ』 が付いた場合は,転職した方がいいとあります.

・私は仕事をするうえで,自分の最も得意ないことを行う機会がある.
・職場で自分の意見が考慮されていると感じる.
・最近1週間で自分の仕事が褒められたり,認められたりしたことがある.
・職場に親友がいる.
・過去1年間の仕事を通じて学び,成長する機会を持った.

自身に投げかけてみると,全部が『いいえ』ではないものの,
多くが『いいえ』になっており,
これが自分自身の Midagge Crisis に繋がっているように思えました.

別途,驚く調査結果も,労働力の流動性が低い日本の特徴であり,
 → 転職することが一般的ではないということ
給料さえもらえれば,言われたことはやりますがみたいな,
働き方をしている人が如何に多いかが分かります.

 この会社でずっと働き続けたい! 25%

 変わりたいと思うことはあるが,
 このまま続けることになるだろう! 40%
 → イヤイヤ派

近畿大学でこの調査を実施した松山一紀教授の言葉で表すと
『低エンゲージメント・ワーカー』 と言うそうです.

仕事のやる気は他の人からは見えない
実はとても怖い一面であることを認識しなければなりません.

日本における労働生産性の低さは,残業時間や休みが問題ではなく,
この働く気力の無さをどう改善するかが重要であり,
職場での社員一同の活力をどう構築するかです.

この処方箋は 『管理職の部下とのコミュニケーション』 にある?
このコラムではそう結論付けています.
職場の意欲をマネージャがどう構築するかにかかっているとあります.
そのために核になるのが 『課長』 だといえる...

 会社は人だと言われていますが,
    全くその通りだと思います.