〈自己発見〉の心理学 (國分康孝著 /講談社現代新書)
人生,考え方次第で良くも悪くも!
國分康孝さんの書籍はマトを得た指摘が多く驚かされます!
大きな狙いは全般的に共通していると言え,
ネガティブ思考を精神的な視点(考え方)からポジティブに変えようとするものです.
もともと筑波大学の教育心理学をスタート地点としており,
これをカウンセリング心理学へ発展,適用できるフィールドを教育の世界から,
縛りの無い広域へと拡張を狙ったものと言えます.
これらは筆者の人生経験に基づく経験をバックグラウンドに
新たな理論を確立し,思考へと発展させ,そこから発生する感情に繋げています.
なので,読み進めていくとどんどんはまっていく印象です.
具体的には,
1.社会生活におけるビリーフ(全般的な対人関係の在り様)
2.学習生活におけるビリーフ(教育の在り様をどう考えるか)
3.家庭生活におけるビリーフ(夫婦関係や嫁・姑の関係性)
4.職業生活におけるビリーフ(仕事の位置つけ,職場での人間関係)
『~せねばならない』, 『~であるべきである』
これらの考え方が如何に人の思考に対してプレッシャー,
もしくは義務感として重くのしかかっているかです.
これらを 『~であれば理想ではあるが』, 『~した方がいいが』
と考えるだけで,かなり気が楽になると述べられており,
まさにその通りだと思います.
人は気の持ちよう,考え方次第!
人は事柄(出来事やイベント,事件)で悩むのではなく,
それをどう捉えるかで悩むわけです.この発想の転換ができれば
案外,悩みが消えるというのは頭では凄く納得できます.
問題はこれができるか? ですね....