言葉の裏にある意味を探る
今日(12/13)の日経新聞 私の履歴書 からです.
今月(2017/12)の執筆者は 江夏豊さん,
みなさんご存知の元阪神の大投手,
有名なのは 『江夏の21球』 で元広島かな?
いずれにせよ,大麻等で捕まりはしたものの,
プロ野球界に名を遺した大投手です.
この方には賛否両論ありますが,一世代を築いた人に3流は無く
→ 人間,すべてが完ぺきではないということ!
さすがだと思ったコメントがありました.
金田正一さんとの会話から,こんなことを言っておられます.
『ブルペンに行って諸先輩の投球をようみとけ!』
『豊よ! バッターを見ろ!』
唐突な金田氏のアドバイスをもらった江夏氏は最初,何?
その言葉が理解できなかったそうです.
バッターを見るのは当たり前だろう....?
ただ,歳を重ねやっとわかったとあります.
『技術の話は対等の力を持つ者同士ならわかるけれども,
上のレベルの話は下のレベルの人間には理解できない.』
この言葉も,何気なく聞いてしまうと,
なにをうぬぼれてと思えてしまうかもしれませんが,
核心を突いた本音だと思います.
このわからなかった言葉が理解できる時が,
その人がワンランク上の人になったということだと思っています.
一流と言われる人の発言には大抵の場合,裏があります.
その裏を読もうとするかしないかが
その人の器でもあるように思っています.
残念ながら,それを読めないのはその人の
現段階での器ということになります.
これは野球に限った話ではないと思います.
今日(12/13)の山梨日日新聞にこんな記事がありました.
堀江氏(ホリエモン)の投稿が物議
『保育士 誰でもできる仕事』
ツイッターの中でのコメントは,炎上する側と
肯定する側の意見に割れていますが,これもホリエモンの
言葉の裏を理解しているか,
していないかの理解度の話だと理解できます.
『(難資格ではなく)希少性が無いのは事実』
ホリエモンは事実を論理的に並べて,今の状況を説明しているわけで
特定の人や役職を馬鹿にしているわけではないのですが,
言葉の裏を探って考えないと,
『馬鹿にしている!』 と単純に理解してしまいます.
おそらくですが,
ホリエモンは保育士を馬鹿にしていないと思います.
事実認識を論理的に整理していることが,
ある特定の人の心理にぐさりと刺さっていることへの配慮が
無いとは言えるように思えます.
この点への配慮は大人になると必要だと思います.
言葉の裏を探る,真意は何かを考える,
実に簡単そうでできないことだと理解しています.