言葉の裏にある意味を探る | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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言葉の裏にある意味を探る

今日(12/13)の日経新聞 私の履歴書 からです.
今月(2017/12)の執筆者は 江夏豊さん,
みなさんご存知の元阪神の大投手,
有名なのは 『江夏の21球』 で元広島かな?
いずれにせよ,大麻等で捕まりはしたものの,
プロ野球界に名を遺した大投手です.
この方には賛否両論ありますが,一世代を築いた人に3流は無く
 → 人間,すべてが完ぺきではないということ!
さすがだと思ったコメントがありました.

金田正一さんとの会話から,こんなことを言っておられます.

 『ブルペンに行って諸先輩の投球をようみとけ!』

 『豊よ! バッターを見ろ!』

唐突な金田氏のアドバイスをもらった江夏氏は最初,何?
その言葉が理解できなかったそうです.
バッターを見るのは当たり前だろう....?

ただ,歳を重ねやっとわかったとあります.

 『技術の話は対等の力を持つ者同士ならわかるけれども,
   上のレベルの話は下のレベルの人間には理解できない.』

この言葉も,何気なく聞いてしまうと,
なにをうぬぼれてと思えてしまうかもしれませんが,
核心を突いた本音だと思います.

このわからなかった言葉が理解できる時が,
その人がワンランク上の人になったということだと思っています.

一流と言われる人の発言には大抵の場合,裏があります.
その裏を読もうとするかしないかが
その人の器でもあるように思っています.
残念ながら,それを読めないのはその人の
現段階での器ということになります.

これは野球に限った話ではないと思います.

今日(12/13)の山梨日日新聞にこんな記事がありました.

 堀江氏(ホリエモン)の投稿が物議

  『保育士 誰でもできる仕事』

ツイッターの中でのコメントは,炎上する側と
肯定する側の意見に割れていますが,これもホリエモンの
言葉の裏を理解しているか,
していないかの理解度の話だと理解できます.

 『(難資格ではなく)希少性が無いのは事実』

ホリエモンは事実を論理的に並べて,今の状況を説明しているわけで
特定の人や役職を馬鹿にしているわけではないのですが,
言葉の裏を探って考えないと,

 『馬鹿にしている!』 と単純に理解してしまいます.

 おそらくですが,
 ホリエモンは保育士を馬鹿にしていないと思います.
 事実認識を論理的に整理していることが,
 ある特定の人の心理にぐさりと刺さっていることへの配慮が
 無いとは言えるように思えます.
 この点への配慮は大人になると必要だと思います.

言葉の裏を探る,真意は何かを考える,
実に簡単そうでできないことだと理解しています.