人口減の昨今で考えるべき対策
今日(10/17)の山梨日日新聞からです.
衆院選やまなし 暮らしの現場から
止まらぬ流出 焦りと不安
山間の地区 人口6分の1 に
今日の紙面の舞台は北杜市須玉町,清里に向かう際に
降りるインターチェンジあたりをイメージします.
1959年の人口は 2,636人
現在はその6分の1になる 445人
65歳以上の高齢者が3人に2人を占めるそうです.
『若い人はみんな離れてしまってね.』
大昔,と言っても1970年になる前は養蚕と林業で生計を立ててたそうで,
それが成り立たなくなると,仕事を求めて人の異動が始まり
『長男であれ,次男であれ,みんな職を求めて
甲府や東京に出て行った....』
その甲府も人口減で,山梨県全体に人がいなくなるというか,
仕事を求めて離れていく人の方が多い現状です.
ここで考え中ればならないのは
必ずしも(やり方はいくつかあるという意味),
定住者を増やす = 人口減対策 ではないということ!
定住者は増えても,ヒトはいつか歳をとります.
であれば,長期的には人が入れ変わっていく
良い意味での循環を作って行く必要があります.
出ていく方と入っていく方でバランスをとることが寛容かと.
東京の分析をしている 『23区格差』 なる書籍によると,
人の出入りに対して環境を整えている各区の現状が紹介されています.
街の特徴に応じて賃貸主体の住環境であったり,それを変えたりして,
定住だけでは無く,仕事をもしなければならない人への配慮に
長けた街が人を呼び込めるような,そんなことが書かれています.
勿論,山梨の山間の村と東京の街を比較してもしょうがありませんが,
その地域の特徴を生かして人の循環を作って行かなければ
どうしても人は生きていく上で必要な仕事のある場所に
居を構えることが常になります.
⇒ 仕事中心であれば,無ければ出て行ってしまう!
であれば,違った視点の工夫が必要にになります.
『地区の民家は半分が空き家で...』
定住(移住?)希望者からの問い合わせは結構あるそうですが,
老朽化の進んだ家屋を見て断念する人が大半...
これに対して,補助金目当ての現状では
なかなか施策は打てず,人が集まってこないと思いますね!
どういった街の姿を目標にするのか?
そのあたりからしっかり計画を立てないと,
過疎が進む地域は最終的に人がいなくなる.
(人の寿命で尽き果てる?).
これを誰が考えるか,それも課題かもしれません.