国民に奉仕してこなかった公務員の最後の務め | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

イメージ 1

国民に奉仕してこなかった公務員の最後の務め

今日(9/20)の山梨日日新聞からです.

たった一人の反乱 公務員制度と人権
執筆しているのは先の文部事務次官,前川喜平さん.
あの加計学苑問題で国会答弁をされた方です.
おそらくですが,前川さんがしゃべられていることが真実だと思っています.
 → なぜ本当だと思ったか? 嘘ならあれだけの聴衆の前で
   それも堂々と胸を張ってあれだけのことを言えるはずがない?
   ヒトは自分に自信があるときこそ堂々と発言できるものだと思います.

政権を追い込むのが目的ではなかった.

 『真実を語る事.それが本当の意味での
  国民に奉仕してこなかった公務員の最後の務めだと思った.』

「総理のご意向」と書かれた文章に

 『あったものを無かったことにできない!』

しかし胸中を聴くと,

 『知っていることをありのままに話せばいい.快感でした!』

 『38年間,国家公務員制度というおりの中にいた.
   辞めたとたん,天井がぱっと開けた.開放感を抱きました.』

この言葉,とても胸に響きます.
組織,それも大きくなるとそこにいる権力者が支配し,
間違ったことをしていても周りがこぞって擁護する,
権力者に逆らうことが悪になります.
長くそんな環境にいると,何が正義かわからなくなります.
上に気に入られることが組織での生き残る術であり,
世間はそれを出世と呼びます.

そのために下を切り捨て,嘘でも平気でついてしまう.
下を切り捨てる見え見えのウソでも堂々とついてしまう.
今までの打ち合わせ内容とは違うことを上司が言っても賛成,豹変する.
ヒトとして,できないと思ったことを案外平気でやってしまう人,
そんな奴が上に上がっていくのがこの世界の常か.....

公務員はその典型的な一番巨大な組織であり,
事務方トップの事務次官ですらそう感じているのなら,
どこの世界に行ってもある面組織悪を容認せざるを得ないのかもしれません?

 組織による 「無言の圧力」

でも,前川さんの座右の銘は

 「面従腹背(めんじゅうふくはい)」
  → 表面だけは服従するように見せかけて,
    内心では反対すること.

今年の1月,前川さんは引責辞任,退任のセレモニーは無し!
そんな前川さんが全職員にメールを送ったそうです.

 『弱い立場,つらい立場にある人達に
  手を差し伸べることは,行政官の第一の使命.』

 『気は優しくて力持ち,
  そんな文部科学省をつくっていってください.』

前川さんの言葉に嘘はないと信じております.