東京23区の反発
今日(8/30)の日経新聞 首都圏 からです.
東京一極集中をよしとしない政府と
大学誘致によって町の賑わい創出につなげたい
23区の隔たりは大きくなっていると言っています.
東京23区の大学誘致の主な流れは,
<北区>
2021年4月 東洋大学 ライフデザイン学部を創設
<新宿区>
2019年4月 桜美林大学 新キャンパスを開設
<足立区>
2021年4月 文教大学 新キャンパスを開設
<江戸川区>
区立小学校跡地に青森山田学園と誘致について協議中
<墨田区>
区立小学校跡地に誘致を模索
小池東京都知事は
『大学の問題と東京一極集中は次元が異なる!』 と反論
ネットにこんな情報もありました.
進む有力大学の 『東京ローカル化』 早慶は70%台に
都内大学定員の抑制が国力低下に繋がるのではないかとの指摘です.
これは,地方から都内への進学が,数字としては減少しているという
事実に対して,政府の方針がずれており,
教育根本のすそ野を狭める結果になってはいないかということです?
早慶の合格者割合に占める首都圏出身者(埼玉,千葉,神奈川含む)は
1986年 2016年
早稲田 52% 74%
慶応義塾 56% 73%
つまり,東京23区の大学定員抑制は,進学率が上がる昨今
首都圏学生の進学先が進学率に連動して増えないことになり,
地方から都内に来る学生は経済的な問題で減っていることを加味すると,
地方創生に直接繋がらないのではないかということです.
そもそも,23区の学生はそれほど増えていないというデータもあります.
地方から学生が流れてきたのは過去の話でしかないようです.
<学生数>
1960年 31万人 全国比率:44.0%
1976年 60万人 全国比率:29.0%
2016年 46万7000人 全国比率:17.4%
地方創生を進めるのは,やはり地方に受け皿を作る事であり,
都内に流れるから地方が廃れるというのは,
一面的な見方であるように思えます.