内定「とれる人」「とれない人」
カリスマ人事担当者が就活生に教える
(楠木新 著 / 三笠書房)
娘の就活の為に,今更ながら...
就活の成功には事前準備が必須,戦略ありきです!
親の方が必死? → 老後がかかっている(苦笑)
かなりまとを得た指南が多々です!
特に事前準備,やみくもにエントリーシートを出すのではなく
身の丈に合った就活をすることで
無駄な動きを如何になくすかです.
<内定を取りやすい会社の選び方>
1.自分の通う大学の先輩が就職している先を中心に選ぶ
→ これはその企業からすると,自分の行っている大学が
採用するに値するということの証拠であり,
いわゆる,学歴フィルターはパスしているということです!
学生諸子で,就活がうまくいかない人の多くは,
事前の情報収集ができていない場合が少なくありません.
残念ながら,企業には確実に学歴フィルターは存在します.
特に,伝統的な企業ほど,大学ごとの格差をしっかり基準として
持っており,区分けしています.新しい会社ほどその傾向は下がります.
フィルターにかかってしまうと,やったすべては無駄になります.
であれば,そんな無駄を省いて,可能性のある会社に賭ければいい!
古い体質の会社に固執しなければ,そんな会社に入る必要はないし,
就活も恋愛みたいなもの,相思相愛の相手を見つければいいんです.
古い体質の会社は,学生側から三下り半を叩き付ければいいんです!
お勧め: 役員四季報の役員名の横に出身大学が記載されています.
そこに自分の大学出身者がいるかいないかで判断すれば
ひとつの判断基準になります.あれば採用の可能性あり,
無い場合はさらに下に降りて調査することが必要かと?
2.実際の会社を訪問し,ありのままの姿を見る.
日経新聞や東洋経済の調査は,全く外れてるとは言いませんが,
えっ,これ違うよ! という評価が正直あります.
特に会社の雰囲気は,中に入ってみないとわかりません.
世間的な印象と大きく異なっている場合も結構あります.
就活先に選ぶのであれば,まずは足を運んで会社の雰囲気を
自分の五感で体感することがとても重要です.
→ インターンシップへの積極的参加
3.応募者が比較的少ない企業,中堅や中小企業にも目を向ける.
これは情報収集が難しいのですが(足で稼ぐ!),
会社の規模がすべてではないということです.
ただ,大手への就職よりは入ってからのリスクが大きいので,
このような就活は,事前準備と情報収集の重要さが増すことを
よくよく意識しなければなりません.
あと,女性の就職に関して,特に意識しておく必要が高いことが
男女同様に門戸を開いているように見えたとしても,
女性の場合は,一般職と総合職の区分がどのようにされているかを
事前によく調査しておく必要があります.
どうしても,総合職で就職したいのであれば,
一般職採用が自身の大学で多くされている場合,
総合職での就職はかなり難しいと考える必要があります.
一般職での採用を大量にされている大学は,その会社に総合職で
入社することはほとんど無理だと思っていいでしょう.
→ 大手都銀は特にその傾向が大だと聞いています.
歴史が長いほど,かつての風習や文化が変わることを阻害する?
就活の成否は事前準備と情報収集,これに尽きます.
この書籍を読んでいれば,無駄を減らした就職活動ができると思います.
最後に,たくさんの内定を取ることに意味はありません.
就職できるのは1社のみ,一番効率のいい就活は
一番入社したい会社1社にエントリーして採用されること!
→ とはいえ,これはリスキー,お勧めしません.
従って,狙った会社は5社程度に絞り,そこに全精力をかける.
10社から内定をとっても9社は断らなければならないことも
実は無駄なのです.この認識は重要ですね!
就活開始時に,大学生は一度目を通すことをお勧めしたい
大変意味のある一冊です!