モチベーションの維持 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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モチベーションの維持

今日(5/30)の山梨日日新聞,
日経新聞スポーツ欄にも同様に掲載され,
昨日のテレビはこればっかりでしたね?

  宮里藍 引退会見  限界感じて決断

今季限りの引退の理由は,

 『モチベーションの維持が難しくなったことが決め手,
   プロである以上結果を残したい.限界を感じての決断!』

心を打たれた会見でしたし,彼女の言葉には重みがあります.
31歳とは思えない,彼女の経験が彼女をここまで育てたのでしょう!
経験したことの素晴らしさが故の説得力とも言えます.

本当に心にしみる引退会見でした.
彼女が見せた涙には彼女が一生懸命生きた証があったように思います.

2010年,日本人初の世界ランキング1位になった事実は
ゴルフ界における偉大な功績ですが,
それ以上のインパクトをいろいろな人や業界に
与えていたのではないでしょうか?
ただ,これにも終わりは来るようです.
永遠に勝ち続けられないし,勝ち続けても白鵬関のように
目標を失うと減速してします?

長きにわたるモチベーションの維持が如何に難しいか?
成し遂げた目標が高ければ高いほど,
その傾向は大きくなるように思います.

目標はあるべきだと思うし,ただ何となく生きているよりも,

 『よしっ,これをやり遂げてやる!』

そんな気持ちで臨むことが達成意欲を触発するし,
成し遂げたことへの充実感も上がります.
試験だって,業績だって,個人の趣味の世界だって,
何らかの目標を持つ場合がほとんどです.

この目標が高ければ高いほど到達せずに終わる場合がほとんど,
低いと到達しますが,それでは充実感に欠けてしまう?
目標設定は落としどころが難しいところです.

逆に高い目標を掲げ,まれにそれを達成してしまうレアなケース,
これが宮里藍ちゃんの世界ランキング1位に相当,
これは本当に凄いことで,
達成したことへの充実感はものすごく大きかったと思います.

ただ,大きな問題は,次の目標が立てにくくなること?
さらに進んで,目標が立てられなくなると,

 『次はどうすればいいの?』

仮に2年連続世界ランキング1位を目標に掲げたとしても,
一度できたことを,如何にすごいことでも,もう一度やることは
最初の達成に比べると目標の高さに欠けてしまうというわけです.

上に行けば行くほど,上にあがった人にしかわからない
脱力感というか,虚脱感に苛まれ,これによって以前と同じ
モチベーションの維持ができなくなるのだと思います.

 頂点を極めた人にしか分からない
  究極の苦しみだともいえます?

そうはいっても,宮里藍ちゃんはまだ31歳,
これからの人生のほうがず~と長いわけで,
それが 『セカンドキャリア』 に繋がります.
実は若くしてセカンドキャリアを経験すると,その次,
そしてまたその次のキャリアがやってきて,
4つくらいはキャリアを積み重ねる生涯になると思いますが,
それは彼女次第ですね?
 → 凡人はいいところ,セカンドキャリアがやっと?

重圧から解放された最後の言葉,涙,

 『選手として幸せでした.』

 もらい泣きした人は少なくなかったと思います.