今日(1/30)の日経新聞 教育 からです.
米国大学の入学者選抜の実状を埼玉県立浦和高校の
校長先生がレポートされています.
米国の大学入試に学ぶ
『人生の構図』 描かせよ!
志願理由書を重視 深く考える授業を
米国大学が合否基準にしている選考資料は以下の8つ
1.高校の成績(GPA : Graded Point Average)
2.SAT,ATC 大学進学適正能力テストの成績
3.エッセイ
4.高校の推薦書
5.課外活動やボランティア活動の実績
6.インタビュー
7.学費支払い能力を見る財政能力証明書
8.外国人はTOFLE等の英語能力テスト
米国大学の選考基準で重視される項目に
『エッセイ』があり,
これによって自分のキャリア形成を明確するとともに,
大学での学習が流されない明確な指針に基づく
確たるモノになります.
これが日本の大学入学と大きく異なるところで,
極端に言うと,やりたいことではなく,行きたい大学を考えると
行ってみると思っていたのとは違う...
→ こんな事をやるために大学に来たのでは....
みたいなミスマッチが生じます.
加えて,大学側は多様性を重視,
同質な学生ばかりを取るのではなく,
同じ高校から優秀だからと言っても多数を集めない
選考先をばらすことが当たり前と言っています.
→ この視点が,日本では東大・京大のような
一極集中が起こらない大きな制度上のメリットです!
偏差値ピラミッドがいい意味でも,悪い意味でも
できてしまう日本と米国では大きく違います.
『一度しかない人生,君はどうしたい?』
この問いに対して,大学に入る段階で徹底的に考えさせ,
その上で結論を出させる,いわゆるキャリア教育が
米国では日本に比較して格段に進んでいると言うことです.
入試選抜に関わるアドミッションオフィサーは
ハーバード大学で,なんと43人いる事実は
日本では考えられないレベルですね!
→ 大学の基盤作りに人材を配置する前向きな取り組みは
米国大学の質の高さを作る根幹のように感じます.
日本における 『高大接続改革』 の理想は
米国大学選抜制度にあるようで,
この成功は,アドミッションオフィサーのような
入試選抜の専門スタッフを配置できるか否か....
でも,今の文科省にその判断が出来るか,
少々難しいように感じますね?
→ 裏でOBの利得を省ぐるみの違法でやってしまう組織に
公共の利益を考える力がはたしてあるのか...