東芝が十八番であるはずのパソコン事業縮小
今日(9/19)の日経新聞からです.
東芝,パソコン事業縮小 法人向け販売に注力
個人向け新興国撤退へ 900人削減
2013年度東芝のパソコン事業の売り上げは7,339億円
これに対して営業赤字が150億円
特に苦戦を強いられたのが全体の7割を占める個人向け
2013年度に対して2015年度は25%の縮小を見込むそうです.
法人向けは黒字で,法人向けにシフトするそうで
その比率は5割以上に引き上げるとのこと.
2015年度以降に固定費を200億円減らすほか
セキュリティー強化を武器に3%の売上高営業利益率を目指すそうです.
→ それにしても利益率が低い? 小売並み?
東芝のパソコン事業は創始者であり,ブランド力があったが故に
個人向けが先行,法人シフトの遅れに繋がったとの見方で
いわゆる 『イノベーションのジレンマ』 の臭いがする,
最初の勝ち組がその勝ちパターンの枠組みから抜け出せずに
今に至ったという話のように見えますね?
これに伴い900人をリストラするそうですが
約400人が国内で,インフラ事業などに配置転換するそうです.
また,これに伴い拠点も32から13に減らすとのことです.
先日,半導体で大がかりな求人をしていて
別の事業部門では大きなリストラ,こうしてみると
大手企業では事業部毎に別々の状況(景気の有り様)になると
同じ社内でもかなり大きな温度差が出てくることが
一般的になりつつあります.
大手では事業部が異なれば別会社ですね!
自身が勤める事業部門が無くなる,仕事が無くなる際
配置転換してくれる大手は,専門業というか,配置転換してくれずに
いきなり解雇されるよりはマシですが,転勤やキャリアチェンジを
必要とされるので,いずれにせよ厳しい時代であることは
間違い無いようです(涙).
大手の東芝ですらこうなんですから...ね?