遅れる日本のメンタルケア | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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遅れる日本のメンタルケア

今日(7/28)の日経新聞からです.

 精神科病床 日本が突出
  『脱施設化に遅れ』 指摘

要は,心の病に関するフォローが十分でない日本の実態が
この数字から拾えるように思いますね!

日本の精神科病床数は OECD(経済協力開発機構)平均の4倍,
脱施設化に日本が著しく遅れている現状が指摘されています.

人口10万人当たりの病床数は 269床
 (OECD平均: 68床)

多くの病床が長期入院患者で占められており
 『患者の地域生活を支える人的資源や住居が不足している』
と指摘されています.

 本来であれば,この長期入院者が自立できるようにすべきで
 それがうまく進んでいない,支援態勢が遅れているという解釈,
 実態ベースでもそのように感じる昨今です.

 最近ある方に伺いましたが,
  『投薬療法で鬱は治らないことが多い.』
  『薬漬けになるとさらに危険な状況になりうる.』

 メンタルケアには,薬学的なアプローチのセラピーと
 心理学的なアプローチのカウンセリングがあり,
 ともに一長一短と言われていますが,
 メンタルはいわゆる 『心』 にかかわる部分,
 小生個人的には心理学的アプローチの方に有効性を感じています.

 ただ,カウンセリングの基礎と言われる 『傾聴』 も
 その有効性は必ずしも肯定されていないのが実状

 驚くことに 『傾聴だけでのメンタルケアは不十分』
 逆説的なカウンセリングがあることを最近知った次第です.

 まだまだ勉強しなければなりません!
 学説は多様であり,時代に合わせて変わっていくのが常,
 そう考えると,ロジャーズの来談者中心療法も
 時代背景が古すぎるのかもしれません?

メンタルな問題が引き起こすもう一つの話,紙面では別の記事で
自殺者数にも触れており,
人口10万人当たりの日本の自殺者数:20.9人
 (OECD平均: 12.4人)

日本の将来における大きな課題の一つが
ここにも表れているように思います.