今日(7/28)の日経新聞からです.
精神科病床 日本が突出
『脱施設化に遅れ』 指摘
要は,心の病に関するフォローが十分でない日本の実態が
この数字から拾えるように思いますね!
日本の精神科病床数は OECD(経済協力開発機構)平均の4倍,
脱施設化に日本が著しく遅れている現状が指摘されています.
人口10万人当たりの病床数は 269床
(OECD平均: 68床)
多くの病床が長期入院患者で占められており
『患者の地域生活を支える人的資源や住居が不足している』
と指摘されています.
本来であれば,この長期入院者が自立できるようにすべきで
それがうまく進んでいない,支援態勢が遅れているという解釈,
実態ベースでもそのように感じる昨今です.
最近ある方に伺いましたが,
『投薬療法で鬱は治らないことが多い.』
『薬漬けになるとさらに危険な状況になりうる.』
メンタルケアには,薬学的なアプローチのセラピーと
心理学的なアプローチのカウンセリングがあり,
ともに一長一短と言われていますが,
メンタルはいわゆる 『心』 にかかわる部分,
小生個人的には心理学的アプローチの方に有効性を感じています.
ただ,カウンセリングの基礎と言われる 『傾聴』 も
その有効性は必ずしも肯定されていないのが実状
驚くことに 『傾聴だけでのメンタルケアは不十分』
逆説的なカウンセリングがあることを最近知った次第です.
まだまだ勉強しなければなりません!
学説は多様であり,時代に合わせて変わっていくのが常,
そう考えると,ロジャーズの来談者中心療法も
時代背景が古すぎるのかもしれません?
メンタルな問題が引き起こすもう一つの話,紙面では別の記事で
自殺者数にも触れており,
人口10万人当たりの日本の自殺者数:20.9人
(OECD平均: 12.4人)
日本の将来における大きな課題の一つが
ここにも表れているように思います.