富士通,半導体生産から撤退 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

イメージ 1

富士通,半導体生産から撤退

今日(7/18)の日経新聞1面からです.
余り驚く内容ではなく,想定内での話ではあります.

 半導体生産 富士通が撤退 
  台湾・米社に2工場売却

主力の三重工場の売り先は台湾のUMC(ファンダリー世界第3位)
TSMCとの交渉が破断した末の結末です.
会津工場はオン・セミコンダクター(三洋電機も買収)に
売却されるとのことで,とりあえず富士通はお荷物事業が
ようやく売れたというか,構造改革に一区切りが着いたようです.

 半導体の莫大な投資の必要性から解放されることは
 経営者が大きな悩みの種を消せたということ
 企業を経営する上で実に大きなことだと考えます.

製造に関わる三重工場の800人,合図工場の700人の従業員は
新会社に移り雇用は維持されるとのこと,
閉鎖で先行きがグレーなルネサスに比べるとまだマシと言えます.

 雇用条件は変わると思われますが,
 仕事がなくならず,移住しなくて済むことは
 大きなアドバンテージだと言えますね!

さて,構造改革が最も遅れていた富士通の方向性が見えたことで
日の丸半導体の整理が概ね完了したと言えますが,
一時代を築いたこの半導体産業,その役割を終えたというか,
このような結末を誰が予想できたか....

この産業にかつては関わってきたひとりとしては
国内総崩れの半導体産業現状を目にして
寂しいような,悲しいような,そんな節目の記事ですね(涙).