山梨 全国で唯一の税収減 | 都の西北 / 山梨 / 甲府 / 愛宕山からチトフナ(世田谷)に!

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2004年12月に山梨県に移住,15年を過ごした後に
2020年3月に世田谷に引っ越しました!

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山梨 全国で唯一の税収減

今日(3/1)の山梨日日新聞からです.

 山梨 唯一の税収減
  全国の新年度当初予算案 大口企業の業績伸びず

4月から消費税がアップ(5%→8%)することで
山梨以外の都道府県が税収増で年初予算を組んでいます.
悲しいかな,全国で唯一山梨県だけが税収減(▲900万円)
納税額が大きい企業の業績が伸び悩んだことが原因と紙面にはありますが,
実はそれだけではなく,倒産や撤退する企業の増加も原因と思われます.

大きな問題は,県外に拠点を移す企業の増加
特に東京エレクトロン(TEL)が拠点を宮城県に移したこと,
加えてTELはアプライドマテリアルに吸収されてしまい,業績も低迷
 (期末の決算は赤字予想)
山梨の税収面ではかなり大きなマイナスの打撃があります.

それ以上に大きくなるであろう問題点は
ルネサス甲府の閉鎖問題,そもそもルネサスは赤字なので
収益面での納税はしていないかもしれませんが,固定資産税含め
納めなければならない税金はかなりの高額なはず,
これが2014年度以降なくなるわけですから,山梨はじり貧必達です.

残念ながら山梨では企業が育ちません.
県内での大企業といえば唯一が ファナック,
あとは本社機能を山梨に持つ大企業が存在しないのが実態です.
 (大手の定義は難しいですが,いわゆる名が知れた会社とする)
大きな工場もどんどん撤退の憂き目に遭遇しています(涙).
 → 県はこれに対して何らかの施策を打たないから不思議です?

ちなみに2014年度の山梨県の税収見込み額は 818億円
この金額は沖縄にも負けています.
山梨県を下回る税収の都道府県は宮崎県(814億円),佐賀県(727億円),
高知県(534億円),徳島(705億円),島根県(566億円),鳥取県(459億円),
秋田県(817億円),こうしてみると地方の苦戦が明瞭です.

ちなみに1位の東京の税収見込みは4兆6698億円
山梨県の57倍の税収が見込まれています.
人口比率は(東京:山梨=12,576 千人:884千人)14倍程度ですから,
人口当たりの生産性は東京の 1/4 ということになります.
なかなか厳しい結果ですが,どうにかしないとダメですよね.