給与水準を考える
今日は昨晩読んでいた 東洋経済(4/6号)
『給料 大格差時代』 からです.
主要1300社の年収データが集計されています.
どこの会社の給与水準が高いか,こんな興味から毎年買っています.
実はこの手のはなし,プレジデントでもダイヤモンドでも
定期的に特集記事を組んでいるので,毎度同じような話になりますが
今回の東洋経済の記事は良くまとまっている印象です.
さて,業界別で見ると給与水準(40歳平均)が高いのは
鉱業: 745.2万円
医薬品: 706.7万円
情報通信: 688.8万円(テレビ局含む)
電機・ガス業:675.6万円
証券業: 672.9万円
銀行業: 670.3万円
空運業: 651.5万円
不動産業: 644.6万円
化学: 613.8万円
倉庫・運輸業:599.4万円
電気機器: 590.5万円
精密機器: 587.8万円
卸売業: 586.3万円(商社含む)
運送用機器: 580.6万円(自動車含む)
全部書ききれませんが,業界別の格差も結構大きいですね!
小売業は505.9万円 何とか給与水準を上げないと苦しい?
でも,ここでよく考えないといけないのが以下のポイント.
・正規/非正規社員比率
・大卒/高卒社員比率
・能力主義/年功主義比率
これらによって給与水準は単純には比較できません.
例えば,年収が常にトップレベルの商社大手(三菱商事,三井物産,住友商事)
三菱商事: 1311.4万円
三井物産: 1274.5万円
住友商事: 1261.8万円
伊藤忠商事:1245.6万円
これら会社はほぼ大卒のエリート集団,
ここに工場を持つ製造業を給与水準で比較することには無理があるわけです.
→ それにしても,40歳にしてこの給料は,普通の感覚ではあり得ない?
50歳を過ぎてもこれほどまでのお給料は頂いておりませんので
永遠にないように思っていますが....
特に昨今の製造業では,非正規社員比率が更に上がっているので,
非正規が多いと高卒者対象業務が業務委託費(経費計上)
見かけ上全体における高卒者賃金比率が下がるので
全体として給与水準が上がるようになると予想します.
これらの点の考慮は結構難しいですね?
個別企業別ではダントツが
1.キーエンス:1,523.2万円 ← さすがに競争が厳しい会社だけに凄い!
この会社,実績重視,学籍はまったく関係ない事で有名
2.野村HD: 1377.4万円
仕事の厳しさがあっての高給,ノルマもかなり厳しいようです!
3.日本テレビ: 1353.5万円
高給という視点では憧れの会社でしょうか?
Best 30 までは全て 1000万円越えです!
対して下位は 200万円台,凄い格差です! 5倍か...
今晩もっとゆっくり読み込んでみたいと思います.
息子に入れ知恵しないと....