金沢市内の小中学校は、全国の多くの学校が行っている3学期制と違い、前期・後期の2学期制を採用しています
これは、長い学期にすることによって落ち着いた学習環境で、学力を付けていくという趣旨で設けられたものなんです。
二水高で先行して実施され、小中学校ではいくつかのモデル校を選んで2年くらい試し実施を経た、2004年から全ての小中学校で本格実施されました
実施当初から、この2学期制は不評だったように思われます特に、塾業界では評判が悪く定期試験の間が長いのでいつも小テストや〇〇テストをやらされているような状態なんです。教育委員会が言っているような「生徒が落ち着いて勉強に取り組む」なんて、出来ていめないのが現状のように思います
第一、生徒達が2学期制の意味を理解できていないし、3学期制より優れているとも思っていません
2学期制で最も問題なのは、学習期間が短いとか長いとかではなく、2学期制が季節感と生活感に合っていない点にあると思うんです
前期が終わる直前に期末テストが実施され、「こんな短期間で、どうやって通知表付けるのかな?」と思っていたら、通知表が渡されたのは後期が始まってしばらくしてからなんだったんですよ
10月5日に前期が終了し、連休明けの9日から慌ただしく後期が始まりました。前期のけじめも何もなく、なんとなく始まっちゃったという感じでした。
あんなにみんな待ち遠しかった夏休みも今では何となく始まり、「夏休みはいつまでだ」と聞いても、「分からない」というような状態なんです。
実際、夏休み終了前に行事等があるから、結局いつの間にか終わってしまったという感じでした
子供達の躍動感(ウキウキ感)を奪うような2学期制は、これだけでも失敗ですよ。
県内でも2学期制を採用しているのは、金沢市の1市のみで、全国の同規模(中核市)の41市でみても、14市しか採用されていません。
早いとこ2学期制を止めて、21世紀にふさわしい学期制を考えてほしいです。