4月29日の早朝、テレビを付けたらいきなり金沢発の夜行高速バスが関越自動車道で事故を起こしたとのニュースが流れてきた。このところ車に関する事故が多かったので、事故それ自体には驚かなかったけれど、「金沢発」に反応した。
この事故で7人が亡くなり、3人がいまだに重体です。私にとって、全くの他人ごとではありませんでした。
犠牲者の一人、岩上胡桃さんは錦丘高3年生。地元の高校なので知り合いだった子も結構いるから、それだけでも余計に悲しくなる。
そして、一命は取り留めたものの未だに意識のない18歳の女子短大生。彼女は今春、明倫高を卒業したばかりでした。
最近飼いだした犬をとっても可愛がっていたんです。ちょっと恥ずかしがり屋のところもあるけど、心は強くて周りへの気配りもできる子です。とてもオシャレで多くの友達に囲まれていたし、両親、兄、弟にも愛されていた子です。
この子がよりによってこんな事故に巻き込まれて、なんて悲しいことでしょうか。
バスがガードレールにぶつかり、防音壁が目の前に迫って来た時は、どんなに怖かったことか。どんなに痛かったことか。それを思うと、本当にやり切れません。
ご家族の悲しみと不安を考えると、切なくて切なくて仕方がありません。
まだまだ予断は許さないけれど、日々容体が良くなっていくはずです。早く家族が元の通りの生活を取り戻すことを願っています。
私をはじめみんなも、一日も早く回復することを毎日毎日心の底から祈っています。なんとしても助けてやって下さい。
実は、今回の事故を起こした旅行会社が「ハ-ヴェスト…」と聞いて、「やっぱり」という思いがした。
知人が以前この会社の高速バスを利用した時、名簿や予定表だかなんだかが間違っていたらしく、金沢駅になかなかバスが来なかったという。
さらに、出発時間が大幅に遅れたにもかかわらず何の説明もなく、乗客が理由を尋ねたら、運転手が逆キレしてトラブルになったという。
往々にしてどのバス会社の運転手も態度が悪い傾向があるけどね。
高速ツアーバスの利用の申し込みは、ほとんどがネットで簡単に済ませることが出来て利便性が高い。
でも、こういったちょっとしたトラブルがあった時など、どこにどのように連絡を取って対応してもらえればいいのかなど、責任の所在がとってもあいまいになっているように思う。
私が利用した時も、バスの中でもしも急病人でも出たら、どう対応するのかなと不安になったことを思い出します。
経費ギリギリで運行している高速ツアーバスの場合、伸びたゴムひものような状態で運行をやりくりしているんだろうから、緊急事態があった場合の処理など考えることなんて出来ていないんだろうし、運転手達はその対応の訓練も出来ていないと思う。
悪いのはもちろん事故を起こした運転手だが、運行させていたバス会社、それを使っていた旅行会社はもっと悪い。さらにこういう仕組みを放置している行政も悪い。
マスコミも事故が起こったときだけ騒がず、継続的に適切に問題提起をし続けていく責任があると思う。
何の落ち度もない若い人々が命を奪われたこの不条理を、どこにぶつけていいか。もどかしい気持ちでいっぱいです。
事故に遭った人達が、一日もはやく日常生活を取り戻せることを願っています。