「クレーマー」というのをよく聞きますねェ。

些細なことでも文句を言って

「謝罪しろー」
「土下座しろー」




こういった、すぐに「謝罪しろー」という人について、先日興味深い事を知りました。

アメリカの大学の実験で、
「Aさんは、友人Bさんを海水浴に誘った。
Bさんは  Aさんに『この海はクラゲとか大丈夫?』と聞いたが、 Aさんは『大丈夫だよ』と答え、Bさんが海に入ったところ、クラゲに刺されてショック状態になってしまった。」
という話を被験者に話します。

そして、

「ショック状態になってしまったBさんに対して、クラゲがいる海に入る事を勧めたAさんは罰せられるべきか?」

という問いをします。

その際の前提として3つのパターンを提示します。

①Aさんはクラゲがいる事をしっていたが、
 クラゲの毒のことなど何も調べずに、
 『大丈夫だろう』と楽観的に考えていた。

②Aさんは、クラゲがいる事を知っていたが、
 そのクラゲは危険性は無いというネットの
 フェイク情報を信じていた。

③ Aさんは、この海にクラゲがいるかどうかも
 よく調べずに『大丈夫だよ』と Bさんに
 答えた。

これらのそれぞれのケースについて、Aさんは
罰せられるべきかどうかを聞きます。


この実験の被験者は老人のチームと若者のチーム。
実験の結果、若者と老人とで答えに違いがあったのです。

若者の多くは

「よく調べもせずに『大丈夫』と言った③は良くないよね。でも、フェイクニュースを信じていたと言うのはやや仕方が無かったとも言えると思う。」

「クラゲがいる事をる知っていたのに、その危険性をよく調べなかった①が一番良くないと思う。」

「ショック状態になってしまったBさんも自分でも調べれば良かったんじゃない。 Aさんも悪気は無かったのだし、そこまで罰せられるべきとは思わない。」


など、ケースによって罪の重さを議論したのに対して…

老人チームは

「どんなケースがあるにせよ、Bさんがクラゲに刺されてショック状態になったのは事実なのだから、 Aさんは罰せられるべきだ!」




と言う意見が多かったとの事。


要するに、

若者は、故意や怠慢によってネガティブな状態になったものは罰するべきだが、そうでなくてネガティブな状態となったものに対しては『しょうがないよね』と思うのが多いのに対して、老人チームは、故意や怠慢であろうが、不可抗力であろうが結果としてネガティブな状態となったものは罰するべきだ!となったのです。

研究チームが言うには、これには「認知機能の低下」が関係してくるとの事。

実験では「若者」と「老人」で分けていましたが、昨今では、すぐに「謝罪しろー」というクレーマーは年齢に関係なく起こっています。
若者でも、新しい事を学ばず不健康な生活などにより認知機能が落ちている人も多くなっていると思います。

認知機能が落ちている人というのは「複雑な判断ができなくなる」つまり、それがどのような状況だったのかといった複雑な判断をする事を放棄して、
「とにかく悪い状況になったものを全て罰しよう」
となるのだそうです。


何か自分に対して不利益な(ネガティブな)状態となった時、すぐに「謝罪しろ!」「謝罪しろ!」などという輩は

要するに

『頭が悪い人なんです』
『自分が頭が悪いという事を一生懸命アピールして
 いるのです』

との事…。




こういう輩に
「これにはこういう事情がありまして…」
と説明しても無理。認知機能が低いので理解できないのです。との事。

ですので、こういった場合にはとにかくスルーする事だそうです。

私もサービス業で、過去にものすごいクレーマーを相手にした事もありました。その時にいくら説明しても「そんな事は関係無い、とにかく謝罪しろ」
と言われた記憶があります。




今回の件を聞いて納得できました。

サービス業の皆さん、理不尽に負けずに頑張りましょうね!

今日はおしまい‼️