治療はステロイドパルス3日間とウィフガート週1かける4回そしてリハビリへ通った。結果約1か月の入院となった。ウィフガートは通院の点滴でも出来るが入院してやってくださいと言われた。15年前の胸腺腫摘出での後遺症の腫瘍随伴症候群における慢性蕁麻疹、クインケ浮腫、他にも症状がある身体だからなのか、それともデータ集めのためなのかそこはわからない。しかし言われた通り入院して治療した。


2週目のウィフガートが終わった段階でメスチノンの処方が始まった。主治医からあまり早いとステロイドとウィフガートの点滴の効果もわからないけどとのことでこのタイミングになった。

メスチノンを服用するとあれよあれよとあげられなかった足や腕が上がりで腹筋運動なども力強くなってびっくりした。あれ?重症筋無力症が治ったような薬の効果を感じるぞ…点滴とメスチノンだけでいいのでは?と素人的に思ってしまうような…そんなのあるわけ無いけど…。


複視は白く見えなかったのが透明に戻ったこと以外は焦点があわず変わらずグワングワンしたり、角度によって2重になったりするので、今後点滴の効果が出てくるのかな?と待ち状態で入院中一番懸念したところだった。


メスチノンの処方から3日経過したところでステロイドの服用量がプレドニン10mgに決まった。

ところが主治医が言っていた「メスチノンでぐっと上り坂になってプレドニン服用でまたさらにぐっと登り坂になって過ごしやすくなるよ」と聞いていたのとは反対に午前中にグラグラ脱力が出るようになってしまった。


メスチノンだけのときはぐっと全身に力が入っていたが、プレドニン服用後に朝グデグデに脱力するようになった。せっかくベッドから起き上がれるようになったのに、また首がグニャグニャで朝ベッドから体を起こすのも大変。午前中にリハビリが入るときは杖をついて行くようになり、脱力しながらもゆっくりメニューをこなした。


毎日午後14時位になるとだんだん力がしっかり入るようになりいろいろなことができるようになる。不思議だ。主治医に3回ほどしつこく状況を伝えた。プレドニンの量を9mgにすぐ減薬することとなった。


点滴の効果など大きく劇的な変化や効果を感じることはないまま退院の日を迎えた。


イマイチ複視への効果は感じられなかった。

退院時、迎えの車に乘って初めて複視が良くなっていることを気づいた。入院前は乗り物からみる景色で吐きそうなほどグラついた景色が、焦点こそ合わないが、外をみながら乗っていることができるようになっていた。効果は少しあったようだ。


家に帰ると力の入りにくかった身体は入院前と比べ退院の片付けが出来るようになっていた。

1ヶ月の入院治療の効果は出てきているようだった。さて、これから少しずつでも良くなるのか、そしてこの今回の根本治療はいつまでもつのか…。目はすぐ見えなくなってしまうのか…そこが1番の心配どころだ。