伊豆の天城山にある「天城山隧道(通称:旧天城トンネル)」は、国内に現存する石造道路隧道の中では最長のトンネルで、その長さは445.5メートル。
1905年(明治38年)に開通し、伊豆の難所「天城越え」の交通に大きく貢献してきました。
開通から120年たった今でも通行が可能なほど頑丈な造りで、2001年には国指定の有形文化財に登録。
主要道路としては新道に役目を譲りましたが、その独特な景観や、川端康成の「伊豆の踊子」のロケ地にもなったことから、観光スポットとして今でも訪れる人が多くいます。
また、「伊豆の踊子」の情景を辿るハイキングコース「踊子歩道」の通り道ともなっているので、山歩きの恰好をして歩いている人の姿も。コースは、浄蓮の滝から湯ヶ野温泉まで全長20kmあります。
先日、そんな旧街道を車で通り抜けてみました。
国道414号の「踊子歩道二階滝口」へ続く道から旧道へ進入し、トンネルの南側から北側に抜けるルートです。
トンネル内と、そこまでの山道の状況はこのような感じなので、訪れる際の参考にしてください。
トンネルへ続く道は切れ落ちた崖っぷちのオフロードで、かなり荒れた箇所もあります。
山深い場所なので、天候が荒れたりすると倒木などで道がふさがれることもあるので注意。
私が訪れたときは、出口となる北側の看板に「この先倒木のため通行不可」という手書きのメモが張り付けてありました。
南側にはそのようなメモはなかったので走行できたわけですが、リアルタイムの状況は行ってみないとわからないという感じです。
トンネルの両側には数台分の駐車スペースがあり、北側の「北口園地」にはトイレも完備(冬季閉鎖)。
トンネルはまっすぐ一直線で出口まで見えるので、対向車が来ないことを確認してから入りましょう。