いつも通り過ぎていた網代の港ですが、この日は
急に寄ってみたくなりました。
この網代の海岸に伝わる 「鯆(いるか)地蔵」 という伝説があります。
むかし、むかし、網代の漁民が地引網を海岸から引いたところ、
地蔵尊の像でした。。。。
村の名主にこのことを告げました。
名主は、
「皆の者、喜ばっしゃい。これは良いことの前兆である」
「 養老の昔のことだ。大和の国長谷寺の観音大士、三尊成就の時、
末木の一尊は縁(えにし)に随ひ陸に上り給はんと、
海中へ投じられたが数百年を経て、相模の国鎌倉の岸に
漂い着き給うた。
今、鎌倉に名高い長谷の御仏こそ、末木の一尊であったという。
いままたこの港へ、尊き地蔵の御出現こそ、ありがたいことだ。
なにごとも深い因縁である。
地蔵尊の思召に叶ったこの港は、きっと繁昌疑いなし 」
その後、網代の村は大漁に恵まれ続け、栄えたそうです。
地蔵を得た時の網が、鯆(いるか)を捕る網だったので、
この地蔵を鯆地蔵と呼ぶようになったそうです。
(伊豆伝説集参考)
網代には長谷観音があります。
結構ドキドキしました → ブログ
この日は平日でしたが、夕方なのに、港に他県№の車が多く停まっていました。
釣りを楽しむ人達ですね。
通り過ぎずに寄ってみて良かったと思います。
いつもこの光景を見ている人には判らないかも知れないけれど、
田舎の港の光景っていつまでも残したい素敵な場所です。
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