万葉の小径
松川沿いに四季の植物と渓谷美、万葉の小径が
あります。
(いちし)
路の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ
我が恋妻を 柿本人麻呂
我恋妻を 道端のいちしの花が目立つように、私の恋しい妻のこと
をみんなに知られてしまいました。
いちし・・・彼岸花ではないか?はっきりと判っていないようです。
朝露に咲きすさびたる鴨頭草(つきくさ)の日くたつろなへに
消ぬべく思ほゆ
つきくさ・・・つゆくさ
朝霧に咲き盛るつゆくさが日が暮れるにつれてしぼんでゆくように、
あなたを待っている私の心も消え入りそうになります。
(やまたちばな)
この雪の消え残るときに いざ行かな
山橘の実も照るも見む 大伴家持
この雪が消えてしまわないうちに、さあ、行きましょう。
(くず)
夏葛の絶えぬ使いの よどめれば 事しもあるごと
おもいつるかも
夏のくずのように絶えることのなかった使者が絶えてしまった。
何か事があったのか
これはわさび田でしょうか・・・。
沢から流れる水のみ場
万葉の小径を登って行くと左側に「稚児ガ淵」があります。
応援よろしくお願いいたします。
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