伊豆の各地、おいしいものを素晴らしい写真と共に紹介している
Takuさんのブログ を拝見して、「伊豆市 萬城の滝」に行って
来ました。
この件に関しては、前にペンションエルブルズさん の聡明な
オーナーご夫妻にお話しを伺っていたので、気になっていました。
Takuさんのブログの写真を見て、愕然としました。
行ったことのある方は判ると思いますが、狩野川支流の大見川は
、その上流に三本(大見川、地蔵堂川、菅引川)に枝分かれして
いて、天城山が背景の良く似た田園風景が広がっています。
この地にも”意味”があるのです。
地蔵堂火山と萬城の滝
参考資料 伊豆の大地の物語 著・小山真人
およそ2万4千年前に地蔵堂川の上流で噴火が始まり、地蔵堂火山
が誕生しました。
地蔵堂火山は、大室山などのスコリア丘と呼ばれる種類の火山
です。粘り気の少ないマグマのしぶきが火口のまわりに降りつもって
できた山体をもつ。
この山体の噴火当時の大きさは、底面の直径が700m、高さが250m
ほどもあったと思われるが、険しい谷間にできたことが災いし、
その後の浸食によって西半分が削られて失われてしまった。
現在見られるのは、元の山体の東半分にあたる半円形の尾根のみ
である。
ということは、当初のスコリア丘の半分にあたる膨大な量の噴出物が、
おそらく土石流として地蔵堂川、さらには下流の大見川に流れ去った
ことになる。
この土石流の地層を、地蔵堂川ぞいのあちこちの崖で見ることが
できる。地蔵堂川に沿う河岸段丘のほとんどは、スコリアを
たくさん含む土石流の厚い地層からできている。
地蔵堂火山からは溶岩流も流れ出しており、地蔵堂川に沿って2㎞
ほど北にまで達している。
この溶岩流の末端付近にかかっている滝が、有名な萬城の滝である。
残念なことに上の方を見ると、テーマパークの造られた滝のように。
観光客の方が、「滝の裏が見えると思ったのに残念」と言ってました。
清流に恵まれた伊豆市筏場(いかだば)周辺にはたくさんのわさびの
棚田があります。
経営コンサルタントの船井幸雄さんの言葉です。
日本の現在の閉塞感から脱却するためには、物資や知識の豊富さに依存
した社会から、感性や自然の条理に根ざした社会に脱皮する必要があると
いうことです。
いろいろな意味で感性が今の世の中の流れを変えて行くのでは
ないでしょうか。
自然を良い意味で守るようにして行きたいものです。